内容説明
日本人だった前世の記憶を持ったままある国の王女に転生したルチア。複雑な環境で人形同然に育ってきた彼女は、訳あって兄王暗殺計画に加担し、流刑に処されてしまう。流された先――ヴォアラ島で一人生き抜く覚悟を決めていたルチアだが、すぐにフィンという青年に拾われる。なんと、ヴォアラ島には文明的な集落がありフィンはその長なのだとか。そうして始まった島での新生活。ルチアは前世の記憶や知識を活かしつつ少しずつ島民に溶け込んでいく。その中で、周囲に流されるばかりだったルチア自身や、フィンとの関係にも大きな変化が……? ※電子版は単行本をもとに編集しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
莉芳
15
面白かったです。主人公が常に前向きなのであっさりと読み進められました。元婚約者がヤンデレだったのはいいオチでしたね。できればお兄様も出てきてほしかったなぁ。前世からの幼馴染みの存在感が大きすぎる(笑)。全体的に良かったんだけど、逆に、特にここが好き!というシーンが見当たらないので感想が残しにくい…。2019/09/11
TAMA
10
族長は蛇の毒に強いとかちょっとよくわからない蛇の守護。ボアからのヴォアラなんだろうな。設定大雑把な気はしますが(元婚約者一行どうやって?すごく気になった)お話は好き。おっとりした姫殿下の芯の強いところとか、親友(luk大きそうねえ)夫婦のほよよん具合とか。なんだか人に恵まれなかった王宮暮らしが透けて。まま、前世がなかったらそういうものかと洗脳されて「可哀想な私」と思ったかも」なくらい精神的に過酷な状況。島で日本的な暮らしも楽し気。流刑地に流された人を食べたというのもこの地を荒らしそうな人だけを見定めた?2020/11/27