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内容説明
アルコール依存症は、本人の努力や家族だけの力では回復することが難しく、適切な対処をしないと進行し、健康や社会生活に大きな影響を与えます。問題のある飲酒者は日本国内に100万人以上いるといわれていますが、専門機関で治療を受けているのはごく少数です。
ここへきてアルコール依存症の治療は転機を迎えています。
より早い段階から治療を始める人が増えていること、また従来、酒をやめる「断酒」しか治療法はないといわれていましたが、「減酒」という新しい治療アプローチも選択肢として増えてきたこと、また新薬などそれを助けるツールも登場していることなどが注目されています。それを支持する診断・治療ガイドラインも作成されました。また、すでに進行したアルコール依存症の人でも治療を行うことによって、健康状態は大きく改善します。
飲酒による問題のある人は誰でも、今すぐ治療を始めましょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
okame
9
図書館本。アルコール依存性の治療は基本的には断酒だけれど、減酒の選択肢もあり。イネイブリングの概念は初めて知ったかも。酒は飲んでも飲まれるな、と改めて思う。2019/07/24
ネギっ子gen
8
久里浜医療センター院長の新著。序章が漫画ってのが、ナイス! 題して『もしかしてアルコール依存症?』。冒頭、この依存症のコアなイメージに対して、朝から酒に溺れる人だけの話でなく、多くの人が「アルコールの問題を抱えています/いわゆるアルコール依存症予備軍です」と。エピソード1「記憶を無くすほど飲んだ翌日、みんなの視線が冷たい」。2「飲んだ翌日は、自己嫌悪」。3「お酒に溺れるのは良くないってわかっていても、やめられない……」。4「健康に影響が」。5「昼間は仕事をしていますが……」。結論:まずは相談してみよう。⇒2020/06/28
静岡茶
5
この本に書いてある検査表で調べたら、即断酒になってしまったぜ・・・。結構、自分の末期感がわかる本かな。 飲みたくなるだけでアルコール依存症ってのは新発見。2019/08/04
四ツ谷
4
酒クズをより理解するために読んでみた。飲酒量をだんだん減らす節酒はほとんどが再度アル中に戻るという統計が出てるのは驚き。飲酒による肝機能障害よりコルサコフ症候群などの精神的な合併症に注意したい。飲酒することのネガキャンもなく読みやすい文体。2019/07/05
Hira S
3
ダラダラ毎日飲んでいるつもりでも、体は依存体質になっているのかも。数年単位で飲酒を継続した時のデメリットは計り知れない。ガン、脂肪肝、糖尿病、内臓不全、睡眠への影響など。。3ヶ月間やめようと思う。2021/12/04