日本経済新聞出版<br> 患者目線の医療改革

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日本経済新聞出版
患者目線の医療改革

  • 著者名:渡辺英克【著】
  • 価格 ¥2,860(本体¥2,600)
  • 日経BP(2019/09発売)
  • ポイント 26pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532358297

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内容説明

我が国医療のどこが問題なのか? 何を変え、何を維持していくべきか?
日本を代表するアナリストが、長年の患者経験と広範な分析から示す、医療改革の見取り図。

○「医療崩壊」という言葉に象徴されるように、
日本の医療の持続可能性が問題視されてきている。
医療改革については様々な論者が提言を行っている。
しかし、患者、健常者、保険料を一部負担している企業、医療従事者、政府など、
立場や人生経験などの違いによって、望ましい医療像は大きく異なる。
このため、医療制度改革を論じようとしても、なかなかかみ合わない。

○医療改革を論じた書物も多数あるが、
1分析的だが学術的で一般読者には難解、
2特定のテーマに焦点を絞りすぎている、
3医療現場などからのケーススタディ報告、
4政策当事者からみた財源論に焦点を当てたものが多く、
幅広く国民もしくは患者目線で、わかりやすく全体像を鳥瞰した本は意外に少ない。
医療制度とは税制改革論議に似ており、「これが正しい」という正解はない。
本来ならば、どうやって国民的合意を形成するかが重要なのにもかかわらず、
考えるヒントとなる本は限られている。

○著者は、23年間、野村総合研究所並びにみずほ証券で、
ヘルスケア分野(医療介護分野)を担当する証券アナリスト業務に携わってきた。
「日経ヴェリタスアナリストランキング」では、医薬品ヘルスケア分野で2014年から17年まで、
中・小型株分野では16年、17年、18年、
全アナリストを対象としたアナリスト総合ランキングでは15年から17年まで、
それぞれ1位を獲得するなど、日本を代表するアナリストの一人。

○そのような経歴とは裏腹に、著者は異なる疾患で
11回これまで手術経験(先天的疾患、頚椎脱臼骨折、不整脈)をしてきた。
患者の立場からも医療現場を長年観察してきており、
アナリストの視点と患者の視点を融合した独自の「医療観」を持っている。

○本書では、1日本の医療、介護保険制度の特徴と長所、問題の所在、
2制度改革がどのように進められてきているか。その妥当性と課題、
3患者目線、国民目線で見る時に、医療革改革論議に対してどのような視点を持つべきか、
4技術革新などを踏まえた近未来の医療やビジネスの可能性と課題、リスク要因について述べる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タナカ電子出版

26
医療費による国、国民、患者、医療従事者、すべての人々にとって現在の医療がどのようになっているのか?現状と未来、提言をまとめた本書☺️今まで騎馬戦型社会で支えてきた社会保障🚶🚶🚶👴これからは肩車型社会🚶👴で支える✨若者は存在は長生き老人を支えるために必用な存在です🍀だから他人事で生きないで❤️当事者意識で生きていこう✴️2019/12/26

エリナ松岡

11
日本の医療制度を俯瞰するような内容です。僕にとっては不得意な分野でありますが、これを読んで医療制度の全体像がざっとですが把握できました。表紙にあるように幾つか提言もあり、将来に対して全く悲観的でないのもよかったです。2020/01/12

teddy11015544

10
患者目線というだけでなく、一般の俯瞰的な立場からの医療と介護の解説と展望、そして考え方の指南の本です。ありがちな感情論的なところはきわめて抑制されている一方で、医療を取り巻くいろんなことにバランスよく詳しく突っ込んでいて、いい本でした。業界人間の私にも知らなかったこともぽつぽつあり、とても勉強になりました。2020/01/17

99trough99

5
素晴らしい内容だった。 謙虚な姿勢で、しかし徹底した情報収集と高い見識と「医療について他人事では考えられないほどの医療体験」によって培われた(この表現は失礼かもしれません、済みません)感覚で嗅ぎ取った「資本市場の世界とは異なる何か」を常に意識しつつ、具体的提案に至る内容。 色々とつぶやき続けましたが、最後に、「p249:近年問題になっているような、タクシー感覚での救急車利用や、終末期をどのように迎えるか、という点は医療の諸々の問題と密接に関わっている」、本当にそう思う、当事者意識大切だと思う。2020/02/28

Noriko S

3
わかりやすく、とても勉強になった。コロナ後の今の現在さらにどうなったか、増補改訂してほしいと感じた。2022/10/05

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