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内容説明
これまでに著者が読んできた詩歌、小説、随筆、折にふれて見てきた絵画などを通じて、「橋」の記憶を掘り起こしつつ、人々にとって「橋」とはどのようなものだったのかを描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chang_ume
8
「橋」を連結点とするか、分岐点と捉えるか。著者は後者を見ているように思う。だから生まれる景色は橋の上だ。通過ではない。そこに渡る人の逡巡を見て取るか、あるいは決意を感じるか。ともに時間が橋の上で流れている。人は動かないが、川は流れる。そのコントラストも橋の条件だろうか。橋を補助線に引いたさまざまな作品紹介ですが、正直なところやや退屈でどうしたもんかなとページをめくるうち、終章で著者の熱が現れる。ただもう少し、橋への熱情(執着)が語られてもよかった気もする。はたして本書に橋は必要だったのだろうかとも。2019/10/16
てくてく
7
「橋」に関する文学アンソロジーというべきか。川端康成にとっての橋などが取り上げられており、それなりに楽しかった。2019/10/02