21世紀のアニメーションがわかる本

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21世紀のアニメーションがわかる本

  • 著者名:土居伸彰【著】
  • 価格 ¥1,799(本体¥1,636)
  • フィルムアート社(2019/09発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784845916443

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内容説明

日本を見れば、世界がわかる。
『君の名は。』『この世界の片隅に』『聲の形』、そして『夜明け告げるルーのうた』……。
2016年から2017年の日本の長編アニメを、世界のアニメーションの文脈から読み解くと、アニメーションの(そして私たちの人間の)分岐点が見えてくる。
いま、アニメーションの何が私たちの心を掻き立てるのだろうか?

世界のアニメーションを知り尽くした気鋭の論客・土居伸彰が放つ、現代アニメーションの見方をアップデートする、まったく新しいアニメーション入門!

空洞化したアニメーションは、
埋められるためのなにかを待っている。
まだ見ぬ未知の、名前も知らないなにかを。

2010年代、ディズニーはアップデートされた?
新海誠はセカイ系ではなかった?
アニメーションの「伝統」は消えた?
アニメーション表現は空洞化している?
CGアニメーションは私たちを「ゾンビ化」する?
『君の名は。』『この世界の片隅に』『聲の形』の3本は、なぜすごい?
『夜明け告げるルーのうた』のフラッシュ・アニメーションは何が新しい?

21世紀のアニメーション表現の変化は、
私たちのあり方や、人間のあり方、世界との関わり方の変化である。
アニメーションはいかに俊敏に、繊細に、そして強力に、「私たち」を映し出しているのか。

現在進行形のアニメーションの性質の変容を分解し、いま起こりつつある変化をとらえ、旧態依然としたアニメーション史のアップデートを図る、挑戦的かつ画期的な入門書の登場。
この1冊で、21世紀のアニメーションの見方がわかる/見方がかわる!

これまで見えてこなかった、あたらしいアニメーションの地平が、この本の向こう側に見えてくる──。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

15
アニメーションの伝統が21世紀以降大幅に変容している。そのことを、自主制作、DVD、動画サイトといったメディウムとの係わりや、実写の映画監督などアニメ本流ではない「部外者」の影響などから確認し、大規模なヒット作品から個人規模のインディーズ作品までを含めた現代のアニメーションの条件を明確に記述せんとする意欲作。個別の特異性から集団の匿名性へ、「私」から「私たち」へと重心が移動したということは、アニメーションに限らない文化的状況全般に当てはまる話だろう。アニメーション・ドキュメンタリーに興味を持った。2017/12/09

ぷほは

3
00年代後半頃から後輩が『頭山』という作品がすごいと言い始め、アートアニメーションに興味を持ち、チェコやロシアなどの作品から黒坂圭太やピーター・ミラードにも上映会その他イベントで触れてきた。それらの経験を圧倒的に上回る事例の数々を知れるのは嬉しいし、大筋で言いたいことはそんなに間違っていないとも思う。しかし文章が拙すぎるし、事例紹介が多すぎて個々の作品分析や解釈がおざなりになり、到底「批評」と呼ぶに相応しい水準ではない。文章で読み手を楽しませる気がないのは致命的すぎる。分かりやすいだけではダメなんだよ。2017/10/25

🐰

2
世界のアニメーションのモードが「私」的想像力から「私たち」的想像力へと転換しているという事を、2016年に流行った「君の名は。」「聲の形」「この世界の片隅に」を枕に追っていきます。「私たち」という概念がふわふわしていて掴みづらいですが、これは世界の個人作家のアニメをたくさん観て感覚を得るしかないのかなと。全くの無知なので。2018/06/25

0_7

1
海外アニメーションを俯瞰して見ることが無かったのでガイドとして使わせてもらいます2022/03/27

静かな生活

0
Review Scores 55/100:挑戦的だが「映像媒体」単体を語る難しさを思わせられる。2023/12/09

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