内容説明
――愛ではない。私はただ、君の躰がほしいだけだ。
没落令嬢のクロエは、病気の母親のため、高級娼婦の道を選ぶ。
初めての相手は国王の賓客で武器商人のミハイル。
クロエより一回りは年上のはずなのに、驚くほどに若々しい美貌を持つ彼。
クロエはじっくりと時間をかけて初心な躰を開かれて、極上の快楽に溺れていく。
「愛してるよ、可愛いクロエ」
それは、彼がこの国を去るまでの仮初の言葉。
わかっているのに惹かれる気持ちを止められない。
だが彼がクロエに近づいたのは、ある目的のためだった――!?
謎を秘めた武器商人×純朴な高級娼婦、仮初の恋が永遠の愛に変わる時――。
【目次】
第一章 クルティザンヌ
第二章 蜜愛遊戯
第三章 前兆
第四章 いくつもの嘘
第五章 逃避行
第六章 愛のままに
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまと
13
うーん。ソーニャ的にはちよっ物足りないかな。ヒーローちょっとヘタレ過ぎだよね。ヒロイン娼婦らしいんだけどヒーローとしかシテないからそんなに悲壮感ない。別のレーベルでも良かった感じでした。2019/10/11
つっきー
4
★★★ 高級娼婦のヒロインが、武器商人のヒーローに買われ、次第に恋に落ちるお話。ヒーローが自分の気持ちが分からず悶々としている様子は可愛らしく、ソーニャ文庫にしてはなんだか微笑ましい展開が多かった。駆け引きにやきもきもするけれど、安心して読めたな。最後の場面で部下の取った行動が好き。ヒーローの正体もなかなかのものだったなぁ。そして、安定のアオイ冬子さん。この方のイラストが見たくて読んだと言っても過言ではない。2019/11/02
十六夜
3
どうしてこの作者様のヒーローはいつもギリギリのギリギリにならないと素直になれないのかと奥歯ギリギリしちゃうけど(笑)特に過去に女に騙された経験ありのヒーローはその傾向が本当に強い。今作もそんな感じで無垢なヒロインに振り回されてようやく素直になる感じで。ヒロインも娼婦だけど娼婦になりきれていない感じで速攻ヒーローを愛しちゃっているし。無理ないけども。イラスト綺麗だけど作品に合ってない気がする。特にヒーロー、30代半ばなのに若く見えすぎ。もっと重厚なイラストのほうがよかったと思う。2019/12/22
