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内容説明
司馬遷『史記』には、あらゆる階層の人間が登場する。それらの人々の活躍・没落のさまは、読む者の心に深い印象をのこす。人物に注目しながら、中国古代の世界を100の物語で解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅてふぁん
39
100の項目(人物)を『史記』にもとづいて解説した一冊。戦国策と税苑を読んだ後にそれらに登場する人物や時代の流れを整理するのに役立った。そして今までバラバラに読んでいた古典作品が少しずつ繋がってきた。その中でも『韓非子』が多く引用されていたのが印象的。中国古代史初心者だけど著者の意見とは異なる考えもあったりして、これから読む史記が楽しみ。2020/06/15
さとうしん
10
黄帝をはじめとする五帝の時代から司馬遷の同時代となる前漢の武帝の時代まで、更には唐の司馬貞が補った三皇のことなども加えつつ、『史記』の内容を時代に偏ることなく紹介しているが、解説がいちいち俗流なのが欠点となるか。このあたりは先日来Twitterで話題となっている、古典を現代語訳ではなく原文で読む意味を逆説的に示してしまっているのかもしれない。2019/10/08
ボタン
2
面白い。それぞれの人物などが短くまとめられていて、小説の主人公になる人以外の人ことも簡潔に知ることができてありがたい。2024/08/21
Terry K
1
司馬遷「史記」を噛み砕いて解説、中国古代史の流れを掴むことができた。「キングダム」で描かれている始皇帝とはかなり異なる実像が描かれているのがとても興味深い。2023/03/18
黎明 曉
0
学生時代に受けた中国文学演習の雰囲気がそのまま本になったようで、受講生として懐かしく嬉しい1冊。原文の引用一切なしで『史記』とその著者司馬遷に触れられるので、漢文初心者にもお勧め。この本で取り上げられているエピソードの原文を、あとから探してみるのも良いと思います。 また、史記について面白い視点が得られます。 精一節炸裂してます。2020/12/07