内容説明
2018年、大江健三郎「政治少年死す」が復刻した。この小説は何故60年間も封印されたままだったのか。改元と天皇の代替わりが単なるお祭り騒ぎだけで終わろうとしている現在、初めて皇室タブーについて正面から考察したのが本書だ。それを通りて象徴天皇制とは何なのか、改めて考えてみたい。
目次
「菊のタブー」とは何か/「風流夢譚」封印と復刻 /「パルチザン伝説」出版中止事件/『新雑誌X』襲撃事件/講談社『ペントハウス』回収事件/天皇コラージュ事件/天皇Xデー記事で『創』へ街宣/『週刊実話』回収と『SPA!』差し替え/美智子皇后バッシング騒動/美智子皇后「失声」から銃撃事件へ/『経営塾』への猛抗議と社長退陣/『噂の眞相』流血事件/封印された「皇室寸劇」/渡辺文樹監督と「天皇伝説」/『プリンセス・マサコ』出版中止事件/『WiLL』侵入事件と右派の対立/封印されたピンク映画/秋篠宮家長女結婚騒動と象徴天皇制