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内容説明
AIが人を殺せる日が、すぐそこまで来ている。人間の判断を必要とせずに攻撃できる自律型致死兵器「キラーロボット」の現状を紹介し、知能と進化の水脈をたどり、科学技術のあるべき姿を探る。SF映画が現実となる近未来社会に警鐘を鳴らす、必読の書!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニョンブーチョッパー
7
★★★★☆ 前半はAIに関連した前提知識の解説。タイトルの通り、もう少しAI兵器の内容を読みたかったし、倫理面だけではなく、どう対処していくのかという点も読みたかったのでやや残念。「創発」の例として挙げられている蟻の行動(個々が持つルールに従っているだけで、個が意識していない全体としての目的が達成できてしまう)は生命がうまく創られているという意味で非常に面白い。「スモールワールド実験」も「世界中の人と6人でつながっている」というポイントだけは知っていたけれど、実験内容とその結果を知るととても興味深い。↓2019/12/31
スプリント
7
戦争に関わった兵士はその後精神を病むケースが多いそうですが、AI兵器が主流になったとき、AI技術者は精神を病むことはあるのでしょうか。2019/12/29
oooともろー
5
AIの基本を解説してから殺人兵器としての現在地と今後のあり方を展望。プログラミング力より人間力を高めること。共感力。点と点を繋げる力。AIに限らない。当たり前が難しい。2024/03/15
ざっきー
5
【図書館】人工知能の「今」からはじまり、知能、意識、AIと意識などの基本的な話から入り、タイトルの要項であるキラーロボットの話へ。個人的な調べものに一番参考になりそうなのが、この本でした。今回は図書館だけど、手元に置いておいてもいいなぁと考え中です。2020/04/01
こうず
1
現代(初版2019年)時点におけるAIの発展と仕組みを概観し、今後あるべきAIの姿を大まかに示す。AIは与えられた命令を効率的にこなすのは得意であり、今後はさらに融通が利く形での発達も予想されるがゆえに、戦争に投入された際の被害も甚大なものとなると思われ、それを防ぐために「引き金は人間が引く」一線を維持し続けることが必要と説く。仕事を委託することは良心を委託こととイコールであってはならないし、そこには同意だが、最終節で「日本的感性がAIの発展に寄与するだろう」という陳腐な結論に陥ってしまったのは残念だった2021/02/20