内容説明
突然、奇妙な幻が見えるようになった大学生の花島昌磨。そのせいで授業にもバイトにも支障が出始めた昌磨は『不可思議な現象、何でも相談に乗ります』と掲げた怪しい探偵事務所を訪ねる。出てきた所長は、美形ではあるものの、どこか胡散臭い印象の男、天童。幻の正体は『怪異』だと説明する天童から、身を守る“お守り”を作ってあげようと提案された昌磨は、さらに天童に誘われるまま彼の仕事も手伝うことに。天童は『収集録』と呼ばれる本から逃げ出してしまった怪異を探し出して再び本に収めているらしい。天童や収集された怪異とともに、昌磨は奇妙な事件に巻き込まれていく?。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RIN
27
夏目友人帳系列な作品。主食というよりおやつみたいな感覚で読むのが丁度良いかと思う。怪異が見える主人公が怪異を集める変人探偵に出会ってなんやかんやとそのお手伝いをする。一息に言えばそんな感じのお話。強烈な悪意は無いし、登場人物も妖怪も概ね良い奴。ゾクッとするような薄ら寒さを味わいたい人には向かないが、ほっこり癒しを求める人に楽しめる1冊ではなかろうか。文体は適度に軽く読みやすいが、難を言えば少々深みに欠ける。でも百鬼夜行はおどろおどろしくお茶目で楽しいものであって欲しい、そういう気持ちはとてもよく分かる。2023/04/24
にゃうぴょん
13
豆腐小僧や衾や河童達可愛い妖怪が出てきて楽しかったです。まだ収集録はいっぱいになってないので続きがあれば読んでみたいです。2019/11/15
悠
10
おもしろい。 ぬらりひょんは人間だった!? 怪異を集めるお話なんだけと、突然あやかしが見えるようになった大学生の昌磨くんが、相談に訪れた怪しい探偵事務所。そこでバイトを始めたところから始まる。探偵が酒呑童子で昌磨くんはぬらりひょんの子孫…ん~~おもしろい笑 続編はないのかな?あったら読みたいな。2024/06/15
なみ
10
怪異が見える大学生の昌磨は、怪しすぎる探偵、天童の元で働くことに。 昌磨の周囲で起こる不可解な現象。 多種多様な怪異たち。 そして、天童の本当の姿。 普段はだらけているのに、いざというときは怪異を使いこなして戦う天童さんが格好良かった。 あと昴がかわいいです。2020/03/18
あずとも
10
あやかしが見えるようになった主人公が『収集録』と呼ばれる本から逃げ出してしまった怪異を探し出して再び本に収める仕事を手伝う事になって奇妙な事件に巻き込まれていくお話。テンポ良く読みやすかった。2019/09/16