創元推理文庫<br> ベルリンで追われる男

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創元推理文庫
ベルリンで追われる男

  • 著者名:マックス・アンナス【著】/北川和代【訳】
  • 価格 ¥1,119(本体¥1,018)
  • 東京創元社(2019/09発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
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  • ISBN:9784488175078

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内容説明

ガーナ出身でベルリンに住む青年コージョは、ねぐらにしている空きビルの窓から、向かいのアパートで男が金髪の売春婦を殺した瞬間を目撃した。不法残留者であるため恐怖と不安を抱えて生きているコージョは、強制送還を恐れて通報できない。だが気になってそのアパートに向かうと、犯人と思しき男とすれ違う。そのとき別の部屋の住人に姿を見られ、コージョは容疑者として警察に追われてしまう。町を疾走し、逃げ続けながら友人たちと真犯人を捜す彼を、さらなる危機が襲う。ドイツ・ミステリ大賞受賞作家が贈るノンストップ追跡サスペンス!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あさうみ

48
犯人にも警察にも追われる不法滞在の黒人。人種差別の残酷さ悲惨さに嘆きながら読む。逃亡できるのか、引き付けられるが結末へが駆け足すぎる気がする。幕引きも好みでは…ドイツ的といえばそうだけども…。でも、そんな。2019/09/21

ののまる

15
うーん、そうか。コージョ(ガーナの曜日生まれの名前ね)は、迫害を逃れてきた難民じゃくて、自己都合でドイツにいてる不法移民ね。その点では、ガーナに帰ってもあんた死なないやん、あなたの逮捕されたアフガンの友人とあんたはserious度が違うだろう、と私的にには同情心ゼロである。後半の逃走劇はひたすら長くて読み飛ばし。ドイツの今の世相を反映しているミステリーという点では面白かったです。2019/11/01

アリーマ

12
タイトルどおりの話。ほんとそのまんま。ひょんなことで殺人事件を目撃した、ガーナからの不法移民の青年が、警察と殺人犯からひたすら走って走って逃げまくる。彼の周囲を取り巻く人々は、ベニン、ナイジェリア、セネガルといったアフリカ系もいれば、アフガニスタン系もいるし、出てくるバスドライバーはトルコ系だし、ベルリンのエスニック社会の多彩さが面白い。事件はこのエスニシティを描く要素でしかない。ラストにびっくりしたが、これもありだろう。ドイツのミステリは基本口に合わないのだが、本作は独特のう空気感が良かった!★★★★2019/12/05

chiyo

8
★3.0 ベルリンに不法残留している、ガーナ出身のコージョ。彼と同じような立場の外国人も多く、人種差別と思える描写もチラホラと。中でも衝撃的だったのは、夜中の街にひとりで居た黒人女性がビール瓶で頭を殴られたことで、あまりに恐ろしくて唖然とした。そして、肝心のコージョは、タイトルの通り追われてばかり、逃げて逃げて逃げまくる。が、その発端となる彼の行動が浅薄すぎて、同情できないばかりか自業自得としか思えない。その後の行動も然り。それでも、終盤の視点を変えた逃亡劇は楽しめたし、賛否両論あるラストも嫌いじゃない。2019/12/16

barcarola

7
主人公のコージョ。立場を考えたらそういう行動はとらないだろう、というわけで今ひとつ感情移入できず。それと、このラストは……いろいろとはっきりしないまま終わってしまった。2023/01/21

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