内容説明
二度の流産を経て、41歳でようやく授かった命。ところが、帝王切開で生まれてきた娘はダウン症だった。将来を悲観して殺してしまおうと何度も思った母。娘の存在を肯定できるまで5年の歳月がかかった。娘は小学5年生になると普通学級から特別な学校に転校となり、不登校に。このとき習わせたのが書だった。泣きながら「般若心経」を書く日々。書は上達したものの、母は娘を書家にするつもりはなかった。ただ、20歳の誕生日に一度だけ個展を開くつもりだった。それがいまや世界で個展を開く書家となった。本書は、月刊誌『PHP』の好評連載「魂の筆跡」をまとめたもの。一人暮らしを始めたことに対する母の不安をよそに、近所づきあいを楽しみ、「街の魔法使い」とまでいわれるようになった娘。ダイエットのためにジムに通いつつも甘いものを食べてしまう娘。煩悩も欲もない無心の天使が繰り広げる「愛と微笑みの世界」に読者を誘うエッセイと書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん
18
何か心が洗われた感じがした。2019/11/15
青木 蓮友
15
翔子さんの書の、とくに「豊」「笑門」「忍耐」「我」「美しき」「母」「悲しみは力に」「抱擁」「魂魄」「断」が好きです。そしてお母さまの文章の静かな迫力がとてつもないですね、響きまくり。うっかり油断して読みはじめてしまい、ふと気づいたら、これまで見たのことない場所に立っていたという感じ。この文章を読む前と後の自分、たぶん別人です。お母さまの文章の「ひた走り」や翔子さんを「街で見かけました」という眼差しに愛が尊敬が噴出してます、凄い。そして最後「これで終わりますか」という驚きと戸惑いと、深い納得。素敵です。2019/12/24
kanki
7
ダウン症の翔子さん「何にも耐えていない。将来を思わず、過去を顧みず、すべて受け入れ、煩悩なし。ただ愛にだけ生きる」2020/08/03
kama89
3
ダウン症で書家の金澤翔子さんとお母様との共同で作成された一冊。なんて純粋なの…優しい言葉と作品で読み終わったときには心洗われてました。いつか展示会にも行ってみたいな。2021/12/26
Kenji Nakamura
3
勇気をもらいました🐹✨2020/01/13
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