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内容説明
時の大老・井伊直弼が襲われた「桜田門外の変」の衝撃に始まる幕末暗殺史。本書は、安政から明治初期という未曾有の国家の変革期に、対立する思想の激突が引き起こした様々な暗殺事件を、奇才黒鉄ヒロシがその時代の景色の中で俯瞰的に描き出し、幕末という時代を捉え直した作品である。構成は、まず「桜田門外の変」の全容を、綿密な史料検証によって、見事に再現する。そして「黒鉄歴画」の真骨頂、「人斬り」と呼ばれた5人の男たちの人間劇がつづく。5人とは岡田以蔵、田中新兵衛、大楽源太郎、中村半次郎、河上彦斎。この時代に生まれたがために「刀」を手にし、この時代ゆえにその使い道を「人斬り」に収斂していった各々の宿命をシュールに描き出していく。さらにブラックユーモアたっぷりの味付けによる、約140頁に及ぶ幕末暗殺年譜は圧巻。大ベストセラーとなった『新選組』、『坂本龍馬』につづく、「黒鉄歴画」シリーズの第三弾である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wata
46
父の書棚から。幕末から明治にかけての暗殺や切腹劇。そういう時代だからか?簡単に斬る。新撰組なんてすぐに斬る…⤵️幕末に生まれなくて良かった…。2019/08/12
傘緑
38
「判じもの、井伊掃部頭(かもんづかさ、直弼)、下からよめば、”くびをぶっぱらってもいゐ”となる(落書※レベル高!)」桜田門外の変からはじまる、まるでドミノ倒しのような連鎖的な(その果てが倒幕)、破壊と創造の幕末暗殺群像劇画。「菊は栄える。葵は枯れる。西にくつわの音がする」「国家が大きく変革せんとする時、二つの二元論化した思想が激突するのは避けられない道であり…行為の代償に自己の生命の喪失を覚悟しなければならない暗殺は奇妙な殺人方法といえる(黒鉄ヒロシ)」私は暗殺は思想家の求め焦がれる殉教の一つの形だと思う2017/05/19
なんと
0
2002/09/01 2002/09/172015/01/17
kokada_jnet
0
「新撰組」「坂本龍馬」に続く、黒鉄歴画・第3弾。リアルに再現され痛い暗殺描写。2011/02/10
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- 週刊東洋経済 2021年4月24日号 …