講談社タイガ<br> 三日月邸花図鑑 花の城のアリス

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講談社タイガ
三日月邸花図鑑 花の城のアリス

  • 著者名:白川紺子【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 講談社(2019/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065166826

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内容説明

『後宮の烏』の著者が描く和風アリスファンタジー!「早くわたしを見つけて」禁忌の庭に住む少女と、優しすぎる探偵が解く、切ない秘密。「庭には誰も立ち入らないこと」――光一の亡父が遺した言葉だ。広大な大名庭園『望城園』を敷地内に持つ、江戸時代に藩主の別邸として使われた三日月邸。光一はそこで探偵事務所を開業した。ある日、事務所を訪れた不思議な少女・咲は『半分この約束』の謎を解いてほしいと依頼する。彼女に連れられ庭に踏み入った光一は、植物の名を冠した人々と、存在するはずのない城を見る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SJW

113
亡き父が息子 光一に残した大名庭園「望城園」と三日月邸に、光一が久々に戻り探偵事務所を開業し住むことになる。父からの遺言「庭には立ち入らないこと」の意味が分からず悩んでいると、不思議な少女 咲が現れ庭園の秘密に巻き込まれていく。庭の様々な草木が詳しく描写されていて白川さんらしい。庭園にはあるはずもない城があり、草木の名前の人々も現れ、白川さんの和風ファンタジーを楽しめた。郷土の古文書を調べていくと表紙の絵から想像もつかない過去の事実を突き止める話で、あっという間に最後まで読みふけってしまった❗2020/07/11

よむよむ

95
後宮の烏でファンになった白川さんの新刊を見つけ手に取った。父が亡くなり江戸時代に藩主の別邸だった「三日月邸」を相続した光一は、探偵を職業とする飄々とした掴みどころのない青年。そんな彼の元に現れた咲という少女、迷い込んだ不思議な城、植物の名を冠した人々とファンタジーの世界が繰り広げられる。表紙やタイトルのイメージと違い、江戸の城や野茨、蓮、雪ノ下、令法など和の花々が優しく話を彩るのが目新しく印象深い。咲の正体、不思議な城の存在の意味と単なるファンタジーに終わらないところが、切なく大人も楽しめる一冊だと思った2019/10/28

つばめ

74
白川さんの作品、本当に素敵なものばり!!!今回は不思議な庭園と木花たちの精とそれにまつわる秘密のお話。植物と月のモチーフが好きなので癒されながらも、「咲」と「庭」の秘密を紐解いていく過程には残酷さと哀しみもこもっていて…。主人公の「光一」自身にも繋がる秘密は、光一だからこそ癒していけるのではないかと思ったり。登場する植物たちを画像検索しながら読み進めました。シリーズ化しても素敵だろうけど、これで完結するのもいいなあ。2020/07/11

佐島楓

70
人と人との会話が通り一辺倒な感じではなく、よく考え抜かれていると思う。そういったリアルさや繊細さを湛えた文章で、ファンタジーとミステリの両方をこなす筆力が凄い。今後の作品も楽しみにしています。2019/10/08

真理そら

69
『九重家献立暦』と同様に松阪市と思われる城下町の旧家を舞台にしたお話。広大な大名庭園「望城園」を持つ江戸時代の大名の別邸・三日月邸に戻って探偵事務所を開いた光一の元に不思議な少女・咲が「半分この約束」の謎を解いてほしいと依頼する。この少女に連れられて庭園に入ると別の世界が広がっていた。光一と咲にはどんなつながりがあるのか、光一のルーツは何か、なぜ一介の医師に大名別邸が下げ渡されたのか等々の謎を追う一種の歴史ファンタジー。令法(りょうぶ)という庭木が気になる。2022/07/02

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