内容説明
独自の世界を展開する写真家の対談集。山田太一、荒木経惟、堀江敏幸、平田俊子、田口ランディ、道尾秀介、青木茂、池澤夏樹の各氏と、写真や人間などについて縦横に語り尽くす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yumiha
32
カメラマン鬼海弘雄の対話集。その相手は、アラーキーこと荒木経惟、気になる詩人平田俊子、8作も読んでいた道尾秀介、3作しか読んでいない池澤夏樹、お名前すら存じ上げていなかった青木茂(リファイニング建築)など。表現について語られている箇所に興味を持った。「現代人は文化を鑑賞するときに、わかるかどうかの一点で正しさに結び付けがち」という鬼海弘雄の言葉にうなずく。絵も写真も小説も、自分の中に何かがうごめくまで付き合わなければと思った。対話の合間に既読の『東京ポートレイト』『アナトリア』の写真が挟み込まれていた。2019/11/29
プル
29
作家 堀江さんを目当てで読んだけれど、どれも面白かった。成熟している大人が発する言葉は気持ちがいい。正義を定規で測れると思う余裕のない今の日本の中のアメリカナイズされた世界観は、そもそも未熟が前提だから、それを丸っと日本に持ち込むのに違和感がある。それらを私は上手く表現出来ないけれど、この本ではその事にも触れてくれているような気がする。堀江さんが写る写真を初めて見た。堀江さんの文章や雰囲気が写真に現れている。写真家 鬼海(キカイ)さんの写真をこの本で見ることはできるけれど、せめて写真集で観てみたいな。2019/08/21
チェアー
14
面白かったのは平田俊子さんとの対談。ことばは映像的であって、映像が言語的であって。寂しさを知らないと表現なんてできないよねえ、と二人でうなづいていたのが印象的。結局表現は自分なのだ。鬼海さんの語り口が彷彿としてよかった。アルメニアの写真集見たくなった。2019/09/17
Tenouji
13
基本的には、構図と白黒の陰影が、その被写体の多くを語るんだろうね。浅草の磁場の話しをしているの印象的かな。2019/10/03
zumi
5
鬼海さんのことは同郷の友人から教えてもらった。残念ながらちょうど5年前に亡くなってしまっていた。 写真家でありながらも、紡ぎだす言葉は深いものがある2025/09/30
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