小学館文庫<br> 見えない目撃者

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小学館文庫
見えない目撃者

  • 著者名:豊田美加【著】
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • 小学館(2019/09発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094066869

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内容説明

視力を失った、そして事件を“目撃”した。

警察学校の卒業式の夜、自らの過失で交通事故を起こしてしまった浜中なつめ。視力を失うとともに、同乗していた最愛の弟を亡くし、警察官の夢も絶たれて絶望的な日々を過ごしていた。
そんなある日、なつめは車の接触事故に遭遇するが、その後部座席からは助けを求める女性の叫び声が聞こえてきた。なつめが名前を尋ねると女性は「レイサ」と答え、車は走り去る。
誘拐事件であることを直感したなつめは警察へ赴き、自分の“目撃”した情報を提示して訴える。しかし、目の見えない人間の証言として重要視されず、捜査は打ち切られてしまう。
 女性を助けようと必死に奔走するなつめは、車に接触したスケートボードに乗っていた少年、春馬を探し出す。“レイサ”の居場所を探すうちに、二人は家出少女の神様である“救様”の存在を知る。そして、四体の惨殺死体が発見されたことから、少女連続殺人事件が浮上。猟奇殺人犯は、真相に近づこうとするなつめにも迫っていく。
韓国映画『ブラインド』を吉岡里帆主演でリメイクした究極のサスペンススリラーをノベライズ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

machi☺︎︎゛

133
警察官だった浜中なつめは自らの運転する車での事故で自分の視力と最愛の弟、職を失う。ある日車の接触事故に遭遇し、視力を失ってから敏感になった聴力で後部座席からの助けを求める声を聞く。だが精神病も患っているなつめの話を警察は本気で聞いてくれない。そこでなつめはもう1人の目撃者を探し独自で捜査を始める。それから浮上する少女連続殺人事件。映画になってるみたいだけど映像化したらグロそう、、、。2020/05/27

ケンイチミズバ

114
映像の後に文章が起こされた作品の特徴、行間がスカスカ、会話が多い、展開が早い、感情移入しやすいなど、かな。冒頭から障がい者からの情報をあてにならないと決めつける警察の態度が社会でハンデのある人たちの置かれた状況を省みる気持ちを湧き立たせる。とにかく刑事が頼りなく、常にハンデのある主人公が警察の一歩先を行く。だから危険な目に遭う。真相にたどり着くのも彼女と協力者の若者の働きが大きい。古くは、暗闇にベルが鳴る、暗いところで待ち合わせ、時代劇なら武士の一分など見えないが故のスリルとサスペンスには秀作が多いな。2019/09/24

Akira

32
★★★☆ 良くも悪くも、【韓国映画→日本映画リメイク→ノベライズ】って感じがした。読みながら、もしあの人やあの作家さんが手掛けたらもっと凄かっただろうなぁと思ったりしたけど、サクサク読めたし最後はうるっときたので満足です。映画見てみよう2019/11/30

よしりん

23
映画化されて気になっていた作品のノベライズ。面白かったけど少し物足りなさを感じた。2021/10/18

のりオバ

22
不慮の事故で盲者となった「なつめ」。失明前は有能な女性警察だった。盲者ゆえの人並外れた嗅覚と聴覚で、連続殺人事件を解決しようとする。面白かったが、人称が前ぶれもなく変わるので、戸惑うことも多かった。編集担当さんはダメ出ししなかったのだろうかと、珍しく考えてしまった。ても全体的には引き込まれる内容で、どんでん返しも楽しかった。2021/02/04

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