内容説明
家族を失い、人と関わらず生きる高1の僕は、モノクロの絵ばかりを描く日々。そこへ不思議な雰囲気を纏った美少女・水無瀬月(ゆえ)が現れる。絵を前に静かに微笑む姿に、僕は次第に惹かれていく。しかし彼女の視界からはすべての色が失われ、さらに “ 幸せになればなるほど死に近づく”という運命を背負っていた。「君を失いたくない―」彼女の世界を再び輝かせるため、僕はある行動に出ることに…。満月の夜の切なすぎるラストに、心打たれる感動作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メル 6さんとペア画中
28
読了しました。幸せになればなるほど、死が近づくってどれぼど怖いことだろうと思った。誰であっても、幸せは願うことなのに…。死より怖いのは、消えることという文章心に残りました。亡くなっても、相手の心に残りたいと思うのに、誰からも忘れ去られるなんてどれほど怖いし、悲しいのだろう。沢山考えられる作品だし、とっても感動した💧2022/09/29
なみ
21
人との関わりを断って生きる高校一年生の本宮は、クラスメイトの水無瀬月に出会って惹かれていく。 本宮が描くモノクロな絵を通して、彩られた世界を見る月。そんな関係性がすごく素敵です。近づいていく2人の距離にドキドキもしました。 かなりスピーディーに物語が進むな……と思っていたのですが、中盤の展開力に驚きました。 月の秘密。みずきさんの本当の名前。本宮の決意。 すこし不思議な要素も入ってきて──。 最後の終わり方も好きです。 とても綺麗なボーイミーツガールでした。2021/12/02
しお
12
物語はいいのに日本語おかしかったり文の繋げ方がおかしかったりしてぜんぜん感情移入できなかった、、 逆に言えば文章を書くのさえ上手くなればめちゃくちゃ好きです追います、それくらいお話は好きでした2021/02/28
かなかな
12
「幸せで短命な人生か、平凡だが長寿な人生か。どちらを選ぶのが自分にとって幸せなのだろうか。」をテーマにしている作品。孤独で灰色の高校生活を送っている主人公の隣の席は長らく空白だったが、ある日を境に席の主である不思議な雰囲気を醸し出す女子が現れ親密になった時物語が動くというあらすじ。手に取る方は裏面のあらすじはネタバレになるので読まないほうが良いです‥デビュー作品なので荒削りな部分が多く、ファンタジー要素も多いので好き嫌いが分かれそう。読後考え抜いたが今作のテーマになっている問の答はまだ見つけられていません2020/10/03
旱
11
絵の力について重いものを感じた。読みやすくて何回でも読める。最後は本当に予想を裏切られて感動しました。すごくおすすめです