内容説明
やりたいことがない“無気力女子高生”いくる。ある日、課題をやらなかった罰として1カ月ボランティア部に入部することに。そこで部長・有馬と出会う。『聖人』と呼ばれ、精一杯人に尽くす彼とは対立ばかりのいくるだったが、ある日、有馬の秘密を知り…。「僕は、人の命を食べて生きている」――1日1日を必死に生きる有馬と、1日も早く死にたいいくる。正反対のふたりが最後に見つける生きる意味とは…? 魂の叫びに心揺さぶられる感動作!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緑茶
10
女だけが長寿一家に生まれたいくるは、進路希望書を書かなかったペナルティとしてボランティア部に入部しなければならなくなった。“生きる意味”がわからない彼女は、ボランティア部の部長で“聖人”と呼ばれている有馬と、「おっさん」と呼ばれている猫と出会う。面白かったです。いくるはちゃんと家族に愛されてたんだなと思いました。2020/04/27
奏
2
今まで読んだ本の中でTOP3には入るレベルで良い。家族は誰しも大切なものだと当たり前な事だけど改めて分かりました
a m
2
したいことがはっきりわからない・目指すところもわからなくぼーっとしている自分と重なる部分もあり、自分に言われているみたいに感じました。 読みごたえはあり、 読んでよかったです。2019/11/15
緑つばめ
1
裏表紙の煽り文に興味を持って読んでみました。さくっと読めましたが、内容や設定にちょっと無理があるように感じました。2024/08/18
柘榴石
1
長寿の家系に生まれたものの、現状の曽祖母、祖母、母の関係性を見ていて、未来への希望を一切持てずにいる主人公とボランティア部の聖人と呼ばれる誰からも好かれる男の子の交流を描いた物語。 彼はある事故をきっかけに、1日ことに他の人から寿命をもらわなければ死んでしまう存在。主人公はあと100年は生きるであろう家系に生まれたことを憎み、早く死んでしまいたいと思っていた。2人はそれぞれに生と死に向き合い生きる意味を考えていく。2020/02/11