内容説明
『殺されたのは誰だ』(原題 Murder by Matchlight)は、犯人探しや殺害方法の解明もさることながら、殺された人物の正体を突きとめることが重要な要素になっています。探偵役であるマクドナルド警部によって、論理的に謎が解明され、殺された人物の正体や犯人が次第に明らかにされていきます。意表をつく魅力的なオープニング、膨らむ謎、そして意外な真相が明らかにされるラスト。本作は謎解きの醍醐味を味わえる本格ミステリー小説です。英国探偵小説黄金期において、アガサ・クリスティに比肩する女流作家と評されたE・C・R・ロラックの本格ミステリーを楽しんでいただければ幸いです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
飛鳥栄司@がんサバイバー
25
3割バッターのロラック。本作は安打であることを保証する出来栄え。ロラックの特徴は、なんと言っても謎の差し出し方。物語冒頭で書かれる謎がミステリ読みには、たまらなく魅力的なのだ。本作は「灯火管制がひかれた暗闇の公園で殺された人物は何者なのか」という謎。殺人現場に居合わせた少年の事情聴取から始まり、関係者への聞き込みを続けていくマクドナルド警部が謎を解くための情報を収集していく。事情聴取される関係者のキャラクターが立っているので、その他大勢で埋もれることがないため、途中ダレることがないのが嬉しい。2019/07/06
tokyo-zodiac
2
一人夜のリージェンツ・パークに佇んでいたブルース・マレーグは、手すりを乗り越えて橋の下に飛び降りる人影を見た直後、今度はもう一人の男が橋の上までやって来るのを目にする。二人目の男が暗闇でマッチをすると、その背後にもう一人の男の顔が浮かび上がる。そして鈍い音と何かが倒れる音が…二人目の男が橋の上で横たわっているのを見つけたマレーグは、橋の下からよじ登ってきた一人目の男を一応取り押さえるが、三人目?の人物は足音も残さず姿を消していた。二人目の男は撲殺されていて、身分証から名前がジョン・ウォードだと判明する…2019/09/01
只今小説熟読中
1
殺されたのが誰か分からない、という場面から始まり、犯人探しと共に徐々に明らかにされていく展開は面白かったです。 結末には拍子抜けな感じがありましたが、楽しく読めました。 本を読むというより、劇を見ているようでした。2019/05/26
弾十六
0
1945年出版。翻訳が難あり物件。戦時中のロンドンの話なのに、冒頭がこうなんですよ… 「とにかく戦争は終わって、あのいまいましい柵はなくなった」(WELL, the war’s done one thing at any rate. It’s got rid of those damned awful railings) 詳しくはhttps://mystery-reviews.com/content/book_select?id=128552025/04/14
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