講談社文庫<br> 曠野の妻

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講談社文庫
曠野の妻

  • 著者名:三浦哲郎【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 講談社(2019/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062636445

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内容説明

看護師として彼女が勤める北国の病院に運び込まれてきた患者は、かつての恋人だった。激しい愛の果てに自分を裏切って去っていった男との20年ぶりの再会。冷えた家庭を抱え、生と死に対峙して働く緊張のなかに突然現れた男の姿は、過去の愛憎を超え、心を大きく揺らす。行き場を喪っていた感情が燃えあがる。恋愛長編小説。自分を裏切った男と再会し、恋の葛藤に揺れる女心!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じいじ

77
三浦哲郎は、読み心地が良く好きな作家である。とりわけ恋愛モノは、表現が美しく嫌らしさを感じさせないので好きなのだが、5冊目の今作はイマイチ馴染めなかった。主人公のさめた夫婦の夫、妻の不倫相手の男二人がどうも好きになれませんでした。この小説の感想を述べている読了者が、3名と少ないのも納得がいくところです。三浦さんの芥川賞受賞作の『忍ぶ川』が際立ってよかったので、早い機会に再読しようと思います。2023/05/18

ゆい

0
夫と昔の恋人、 二人とも狡い男性。 夫は離婚したいのなら 自分が出て行けばいいし、 昔の恋人は病気なのをいいことに 最後の頼みとばかりに誘っておいて治ったらハイさよならって何ですかね? 2017/06/17

y_e_d

0
気を引くために無理をして相手に合わせてきた末に結婚した夫。結婚後本来の地を行く男に合わせられなくなった妻。惰性の結婚生活に、新しい女を作る夫。昔一生を預けようとした男と再会した妻。物憂いストーリーを、押しもせず引きすぎるでもなく語って聞かせる筆致が素晴らしく、大きな波は立たなくともどんどん先を読みたくなる。久々に、昼ドラをじっくり観賞した気分。2018/07/29

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