反ヘイト・反新自由主義の批評精神

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反ヘイト・反新自由主義の批評精神

  • 著者名:岡和田晃
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 寿郎社(2019/09発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784909281128

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内容説明

アイヌ民族・沖縄・原発などをめぐってSNSで欺瞞がはびこり、「極右」「オタク(萌え)」「スピリチュアル」な言説がもてはやされるなかで刊行された、気鋭の文芸評論家による「いま読まれるべき〈文学〉」の評論集。

目次

はじめに
I ネオリベラリズムに抗する批評精神
II ネオリベラリズムを超克する思弁的文学
III 北方文学の探求、アイヌ民族否定論との戦い
IV 沖縄、そして世界の再地図化
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

10
ヨットは帆をうまく操れば、左右に切り返すことで結果的に風上へと進むことができる。著者の批評は抵抗を重視する逆張り戦略である。まぁ、〈虚飾とシニシズムが積み重なり、現実は閉塞に満ちている〉(まえがき)という認識を決意的に示すところからはじめるので、そう言い切っても構わないと思う。世で売れている悪い批評を「極右・オタク・スピリチュアル」とする。アヘンとしての宗教や、歴史修正主義はわかりやすいが、「オタク=サブカル(チャー)批評」、トリビアリズムと萌えの性差別、と書いている。ここは荒いなぁ。本文はこれから。2021/02/02

渡邊利道

3
SF的な方法で純文学を分析し、それによって現実に介入する思弁と実践が作品読解を通じて螺旋状に結びつく批評の本。氏の言う「批評としてのSF」がいかなるものかをかなり明快に表現している本だった。もしかするとこれまでの論集のなかでもっとも「初心者向き」の内容かもしれない。個人的には大江論、高橋和巳論、樺山三英論、青木淳悟論、木村友祐論などがとても面白かった。書き下ろしで沖縄の英文学者米須興文論が入っているのが注目される。2018/09/29

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