- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少女/レディース)
内容説明
王に踊りを奉納する女形の踊り子“花子”。数多くの中から王に選ばれた花子は“気に入り”と呼ばれ王宮に仕えることを許される。“気に入り”となり、盛りを過ぎることのない桜のようだとまで言われた花子・燕。王の妹・楽子とも昔は遊び仲間だったが、その関係性は少しずつ変化していた…。表題作「落日の桜」をはじめとして、時代も立場も異なる四人の“花子”たちの生き様を描いた著者初の連作短編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けい
11
美しい。2016/02/07
そうび
10
ふむふむ。お話としては「王の藤」、単品としては「朝顔」の善が好き。苦しみを抱えて、芸は艶を増すでしょう。しかし衣装が華やかね、ヅカからインスピレーションを得たということで納得。花子制度についてはツッコミどころ満載なんだけど、華やかな少女マンガとしてはいいんでないかな。2016/01/26
幸音
10
王に躍りを奉納する踊り子“花子”、そして王の寵愛を受ける花子は“気に入り”として仕える。「落日の桜」既読。盛りを過ぎない桜のような気に入り・燕、学ぶのをやめない王妹・楽子。楽子が今までの気持ちを吐露したラストで涙腺緩んだ。「花車の椿」既読。頂点を極め、化け物と呼ばれた気に入り・心。裏切りと絶望、でも読み応えある。「有明の朝顔」庶民に親しまれる花子・善と化粧師・鮎。鮎の叱咤と涙に泣いた。「王の藤」家の期待を背負う花子・廉と王宮の侍女・すみ子。この中でお気に入り。後日談もあり、軍服の彼女の凛々しさに見惚れる。2016/01/22
すず
8
王に踊りを捧げる男の舞姫「花子」の話..それぞれ時代も仕える王もちがうけど桜・椿・朝顔・藤を纏った4人の「花子」の美しくて切なくて儚い物語...ラストがどれも余韻があって読者の想像に任せる感じもイイ!!2016/02/25
ni445
8
王のために躍りを奉納する女形の舞手を「花子」と呼ぶ。花子たちは王の「お気に入り」を目指す。一話目で物語世界にするするっと入ることができた。切なくて、悲しくて、いとおしくて、でも、幸せで…いろんな想いがあふれてくるお話でした。続きはないのかなぁ。2016/01/20