創元アーカイブス 心理療法の光と影 援助専門家の《力》

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創元アーカイブス 心理療法の光と影 援助専門家の《力》

  • ISBN:9784422114903

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内容説明

《援助専門家のための必読文献、待望の復刊》
なぜ人は、人を助けようとするのか。なぜ、善意の援助が人を傷つける結果を招くのか。ユング心理学の立場から、援助する人とされる人の間に起こるダイナミックス(力の関係)を解明し、援助専門家の内に潜む〈影〉や〈悪〉の問題に鋭い光をあてる。医師、ケースワーカー、カウンセラー、看護師、教師、牧師など、あらゆる援助専門家の必携の書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

riviere(りびえーる)

23
援助職必読の書と言われており読了。 前半は読んでいて気が滅入った。自分の影に向き合うからだろう。善意の援助が相手を傷つけることがあるのはなぜか。援助という名の支配、愛という名の束縛、教育やしつけという名の暴力…。後半ユングの元型を使って「治療者ー患者」関係を説明するあたりから面白くなった。治療者VS患者という一方向の関係ではなく”治療者もまた傷ついており、傷ついた治療者であることが患者の中の治療者を活性化させる”。教師ならば大人VS子どもの対局関係でなく自分の中に子どもを見いだせる教師がよいとのこと。 2020/06/21

素人

3
ちょうど2年ぶりの再読。最初に読んだ時は「傷ついた治療者」というアイディアに興味を惹かれ、資格を取ったり転職したりした。2021/06/11

しょうゆ

2
精神療法を実践する専門家向けの一冊かもしれない。しかし、内容は大切であり、実に大事なことが語られていた。この大切さ、そして答えのシンプルさは凄く納得がいき、誰かに薦めたくなるのだが…専門家以外には伝わらないかもしれないというのが残念。2019/12/25

ᚹγअәc0̸א

1
支援職にはBPDが多い、という面白い卓見があるが、それに底通するニュアンスが汲み取れて有難い古典。「神コンプレックス」(メサコンのことか)にも言及あるのが嬉しい。 --狭量な医者、偽りの預言者として活動している精神療法家、審問官の役割を演じているソーシャルワーカー。これらの人たち(※)は皆、「治療者ー患者」元型に魅了されており、この元型の持つ対局性に苦しんでいる。この人たちは皆、「傷ついた治療者」として活動することができるが、しかしまた、(略)ある形の力への施行にとらられてれてしまう。 ※教師も同じく。

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