内容説明
アルゴリズムに焦点をあてて分散処理システムを解説する入門書です.
リーダ選挙問題,分散相互排除問題,合意問題など,分散処理システムを構築する際にもちあがる基礎的な問題を,順序立てて解説していきます.章始めには,イメージしやすいように各問題に類似した身近な例をあげ,また章末には,実行例を考える演習問題をおき,初学者にもわかりやすく学びやすい構成です.
目次
第1章 はじめに
第2章 時刻と時計
第3章 分散スナップショット
第4章 リーダ選挙問題
第5章 分散相互排除問題
第6章 放送型通信
第7章 合意問題
第8章 自己安定アルゴリズム
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふら〜
1
分散システムとはなんなのか(共通の目的のため、相互に接続した複数の計算機からなるシステム)と、それにまつわる基本的なアルゴリズムを解説。わかりやすい表現でイメージも持ちやすい。2023/02/22
Matsui Kazuhiro
1
集中型だと当たり前のことが,分散型になるといきなり複雑になることを改めて実感.後半になるとだんだんアルゴリズムが難しく(ややこしく)なる印象.章の始めの例が良い. #652014/01/13
yshigeru
0
分散アルゴリズムの入門書。あまり馴染みのない分野だっただけに、後半はアルゴリズムの証明についていくのがかなり苦しかった。明らかに自分の数学力の衰えを感じる。学生時代ならこのくらいの証明なら食らいついていったものだが…2020/01/28