内容説明
――歌の意を汲んで、その気分を訳す。それが「体感訳」である。(「はじめに」より)
『万葉集』研究の第一人者が、歌の意を汲んでその気分を訳す独自の「体感訳」を用いて、36の名歌を初心者にもわかりやすく紹介。切ない恋の歌、望郷の歌、家族愛の歌。悲喜こもごもの万葉びとの思いが、1200年の時を超えて今、「体感訳」でよみがえる。古都奈良の四季折々の美しい写真を随所に満載。
令和の由来となった「梅花の歌」序文と代表歌も詳しく解説。今、最も斬新な万葉集本!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aika
43
昨年のNHKラジオ『文学の世界』で、軽妙な語り口に思わず聴き入った上野誠先生の万葉集講義が懐かしくなりました。直訳ではない、歌詠みたちの感情をストレートに乗せて歌に込められた思いを紐解く「体感訳」がすごく面白いです。特に好きな歌は先生と同じで、遣新羅使へと旅立つ夫を思い妻が詠んだ「君が行く海辺の宿に霧立たば我が立ち嘆く息と知りませ」。万葉びと独特の季節の感じ方、そして今の私たちと変わらない思いに触れられる豊かな万葉集は、日本の宝物だと感じました。あとがきの、上野先生のお母様が残した言葉にも心惹かれます。2020/12/06
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