愛 It begins quietly as intense love.

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愛 It begins quietly as intense love.

  • ISBN:9784344923270

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内容説明

たったひとつ、本当の愛があれば生きていける

神戸・元町にある喫茶店「ココ」。色とりどりのステンドグラスの窓、赤いビロードの椅子と黒の机。店内にはベートーヴェンの『運命』が流れていた。
それは、人生を変えるほどの激しい愛のはじまりだった。
 It begins quietly as intense love.
激しい愛ほど、静かにはじまる。

「君を大事にしたいんだ」。そう言って、どうしても抱こうとはしなかった神矢。代わりに自分の裸体を絵に描くよう頼んだ登世子。画家とモデルとして苦しいまでに濃密でプラトニックな時間を貫いた二人。突然に去った神矢のことが忘れられず、年を重ねた登世子の元に一通の手紙が届く――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じいじ

86
読了して、以前読んだ55年の純愛を貫いた有吉玉青の『美しき一日の終わり』を思い出した。本作の著者はこれが二作目で、有吉さんほど手馴れた文章ではないが、却ってそれが瑞々しさを感じてよかった。純真無垢な29歳の主人公を夢中にさせる45歳の男に、キザで鼻持ちならない手練手管にたけた奴だと思ったが、とんだ見当違いだったようである。「君を大事にしたいのだ」と、彼女の懇願にも頑として彼女を抱こうとしない男の純粋で一途な本心…を最後に知り感涙にむせびます。「大人の女性に読んでほしい純愛小説」の惹句には同意します。2020/02/08

あんこ

0
表紙がきれいで購入。プラトニックすぎて重いけど充実した今から過去を振り返るストーリーは前向きに思えた。2020/04/19

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