内容説明
磨ぎ澄まされた感性で、日々の「粋」をつづる。感受性豊かな青春時代を描いた「こしかた」をはじめ、「食べもの飲みもの」「身のまわり」など、現代人が失ってしまった味覚やこいきな心意気を呼びさます。今日ではほとんど見当たらなくなった、東京もんのダンディズムが燻銀のように光る、珠玉のエッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
towerofthesun
0
美味しんぼの本歌とも取れる食べ物批評「…どこそこの何屋のうまい何々という観念を食べているのではないか。」、身辺のふとした事草に立ち止まって考えるエッセイ「人の死は、その死を知った人間を、ひどく片付かない気持にする。死というものほど訳の解らないものはまずそうざらにはあるまい。」「何の役にも立たないもののほかに真に美しいものはない。有用なものはすべて醜い。」「『過ぎ去った』、それはそういう意味だ。元からなかったのと同じことじゃないか。」…巻頭の半生を振り返る章も面白かったが、巻末の女性論は蛇足だった。2024/11/08
-
- 電子書籍
- ジャガイモ農家の村娘、剣神と謳われるま…
-
- 電子書籍
- ただしいむすび方86