内容説明
2010年9月11日、被爆ピアノ、ニューヨークへ! 被爆ピアノの音は、平和を願う声。ピアノと調律師との、奇跡的な出会い。/矢川光則さんは、被爆2世として生まれながらも、原爆や平和についてまったく意識せずに育ちました。しかし、ピアノ調律師となり、ピアノの調律・修理・寄贈という活動をしていくなかで、偶然、「被爆ピアノ」に出会います。「被爆ピアノ」との出会いによって、彼がどのように平和への意識に目覚めていったのか、その足どりをたどります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
73
図書館本。 広島住で一応被爆3世っぽいのですが、被爆ピアノなんてあったのですね。そして結構きれいな音がでるとか…。調律のたまものですね。 東日本大震災前の本ですが…、愛・地球博の時に放射能デマがあったのですね。いつの世も無知は罪なのだと。ニューヨークでのコンサートのその後が気になります。被爆ピアノは映画化もされているみたいなのでそっちに結果が出ていそう。2024/08/10
喪中の雨巫女。
16
《私‐図書館》作者は、調律士で、被爆したピアノを修理して、演奏会をされている。ピアノも一台、一台音が違うのね。震災ピアノも、水害ピアノも修理されてる。頑張って活動を続けて頂きたい。2011/09/16
なま
7
★4.2 ピアノ調律師の著書、矢川さんは被爆二世として生まれたが戦争・原爆を知ろうとしなかった。「被爆ピアノ」との出会いと縁により自分よりも若い世代、海外の方々、戦争を経験した人、そして同じ様に知らないからこそ無頓着で暴力性のある言葉を投げつける人達から様々な視点や気づきを得て、平和への祈りを強く持ち始める。幼い日の思い出を、もう一度自分事として落とし込むまでの経緯や経験が丁寧に描かれている。「原爆のこわさは落ちた瞬間では無く目に見えない放射線が大きな被害を及ぼすp76要約」。傷だらけのピアノの価値。2025/04/29
杏子
6
平和学習に使えるかも。被爆ピアノというのは初めて知った。何でもそうだけど、知らなかったことを学ぶことは大切。こうして、戦争の記憶を後世の人々に伝えていく活動をされている方には頭が下がります。2010/09/01
おや
4
夏休みの読書宿題用に小4息子が借りる。 ピアノの調律や修理をしている矢川さん。自身が被ばく二世だが、広島の原爆の事からは何となく目をそらしてきた。その彼が被ばくピアノと出会い、修理をしていくうちに、広島の事をもっとしり、色々な原動力がうまれ、最終章ではオバマ大統領にまで手紙を書く。 彼の活動のその後が気になります。児童書だけど読み応えあり。 息子は初め読み進まず、「大丈夫か?」って思ったけど、確認の上、再貸し出ししたら現在だいぶ読み進んでいるよう。息子が読後に感想を記録したい。2016/08/01
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