内容説明
なんだ、この音楽は――ジャズの魅力に取りつかれてから、70年以上。1929年生まれの秋吉敏子と1933年生まれの渡辺貞夫は今なお演奏活動を続ける。ジャズとの出合い、アメリカでの修業、そして世界的ミュージシャンとしての栄光――戦後日本ジャズ史に重なる2人の人生を、本人達への長年の取材を基に描き出す。ペギー葉山、山下洋輔、原信夫、渡辺香津美ら、レジェンドたちの証言も満載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
82
『孤軍』や『ヒロシマ そして終焉から』などで有名な秋吉敏子と渡辺貞夫を軸にしたジャズの話。二人ともジャズが好きで人間が好きなんだなと感じる。余談だが渡辺貞夫は『カリフォルニア・シャワー』や『マイ・ディア・ライフ』などで有名でその頃も好きだが、昔ラジオで『ナベサダとジャズ』を聞いていてその時ヒノテルや海外の主なジャズプレーヤーの名前も知ったから結構古い付き合いになる。2021/03/23
コットン
77
知らずに再読。今回は二人の人生の前半部分を興味深く読みました。特に秋吉敏子のバークリー音大側からの束縛(アジアの女の子がjazzを演奏するだけで広告塔になる時代)を受けながらも卒業しその後、妻子のある渡辺貞夫にバークリー行きを進め、渡辺貞夫もバークリー行きを決断。この辺りの前後があったから日本のビバップ以後のジャズシーンが前進したのでしょうね。2026/06/26
さきん
25
秋吉敏子が本書ではじめて知った。渡辺貞夫もジャズの大家ということくらいで、実際にこの曲弾いているのを知ってる程には知らない。しかし、二人の歩みが日本ジャズ歩みとそのまま重なるようだ。米軍駐屯が大きなきっかけ。二人ともバークリー音楽院で理論を学ぶ。南米の音楽文化も入ってきて、日本の楽器や音楽も取り入れたり、個性を追求していく。最近は日本語で歌う親しみやすいジャズバンドやアニソン路線のジャズも出てきているので今後の発展が楽しみ。2021/10/06
小太郎
16
何と言っても日本のジャズ界の中心にいた二人の生い立ちから現代にいたる足跡が語られていてとても興味深かった。二人ともバークリーに留学していて本場の荒波に揉まれているし、内外の有名ジャズプレイヤーとの交流も半端じゃありません。渡辺貞夫は私が最初に行ったジャズのライブでした(ナベサダとジャズの公開録音)自分のジャズ遍歴とシンクロしているのでほんとに一気読みでした。2020/01/21
華形 満
10
実に内容充実で一気読みx2(つまり2回一気読み)する位に堪能出来た。終戦後の混沌とした時代に、当時としては訳の分からぬ米国音楽に心酔し、その未開の大地に一歩を踏み出した日本JAZZの2大巨頭の足跡がコンパクトにまとめられていて分かり易かった。私自身、学生時代はビッグバンドの一員だった経歴もあり、敏子・タバキンやカウント・ベイシーは基本中の基本だった。ナベサダは、当時の私的にはアルバムよりもライブに真骨頂ありと感じていた。若手の優秀な人材が続出する昨今の道筋を付けた功労者お二人の功績はあまりに偉大過ぎる。2019/08/18
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