幻冬舎文庫<br> 回帰 警視庁強行犯係・樋口顕

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幻冬舎文庫
回帰 警視庁強行犯係・樋口顕

  • 著者名:今野敏【著】
  • 価格 ¥784(本体¥713)
  • 幻冬舎(2019/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344428720

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内容説明

これは日本で初めて起こったテロ事件なのか? 事件は現場ではなく会議室でも起きている!! 捜査と家庭に追われる刑事の奮闘を描く、シリーズ最新作!!

四谷にある大学の門近くで自動車の爆発事故が起こった。
死者と怪我人を出したこの爆発は、やがて「爆弾」が仕掛けられていたことが判明する。
警察はテロと断定し、警視庁刑事部捜査一課の樋口顕は情報収集に動き出すが、
上司である天童隆一管理官から「かつての部下、因幡が『テロを防ぎたい』という
電話をかけてきた」と打ち明けられる。
国際テロ組織に入った噂のある因幡からの電話は、今回のテロとの関連するのか?
そんな最中、樋口の娘・照美が、バックパッカーで海外旅行に行きたいという。
公安も捜査に乗り出す中で、テロ捜査と家庭の間で奮闘する樋口は何を思うのか――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

128
本屋に文庫新刊として平積にされていたので手に取りました。このシリーズの最初の3作(リオ、ビート、朱夏)は新潮文庫でかなり以前に読んでいましたが、この本と前作の「廉恥」は未読でした。四谷で爆発テロがあり、それに対しての刑事部と公安部の対立などがあったり、また元刑事で海外にいた人物などがかかわります。事件そのものよりも主人公刑事の性格などが従来にはない刑事のタイプで面白そうです。前作も読もうかと思います。2019/08/31

修一郎

100
もともとはポスト全共闘時代である今野さんの想いを語らせる為のキャラクターだった樋口さんだけれども,もうすっかり着実路線キャラのシリーズだ。公安/キャリア組/県警との確執は警視庁モノの典型的なテーマだと思うけども,樋口さんは公安ともやっぱり融和路線だ。公安ともめない刑事モノは逆に珍しいパターンでないかな。それでも昔全共闘,今イスラム過激派,っていうその隔世感は語っているし,樋口さんの出身大学上智大学だし御自身を投影したいってのは残っています。次は「焦眉」へ。照美ちゃん大学卒業したかしら。 2020/06/13

KAZOO

82
再読です。著者ご自分の出身校近くでの爆破事件があり、ということで警視庁刑事部捜査1課と公安部が出張ってきます。そこでの刑事部と公安部の確執がありこれがこの小説の主題なのでしょう。主人公はあまりそこを問題にしないで、公安部の管理官にうまく対応します。やはり主人公は気配りが自然にできているというか警察では珍しいのでしょうね。事件は比較的簡単に解決します。2022/10/15

NAO

55
四谷にある大学の門の近くで、自動車が爆発し大学の警備員を含む二人が死亡、テロの可能性が高いため、警視庁捜査一課強硬班の樋口たちは、公安と一緒に捜査に当たることに。他の警察官に比べると公平で人道的な樋口ととにかく自分たち本位の公安との駆け引きが見ものだが、そこに、海外に住みテロリストになったとの噂も元警察官も絡めて話をより複雑にしている。今のところ、日本では、ありがたいことに海外からのテロリストによる犯行などほとんどないが、この話のような事件がいつ起こるともしれないことは間違いない。2023/01/14

thee birdmen

45
大学付近で起こった爆発事件がテロ事案になり、刑事と公安が捜査を分担するというストーリー。テロ組織の一員と目される日本人やスリーパーと言われる潜伏者が出てくる辺り、警察の仕事がグローバルに描かれていて少し浮世離れした印象もあるけれど、所々で家族の話が出てきたりしてどことなくこぢんまりした印象も受けるアンバランス感が絶妙で、グイグイ引き込まれてあっという間に読了しました。タイトル『回帰』の意味も深みがあります。相変わらず刑事らしくないヒグっちゃんは勿論のこと、今回は梅田管理官が味わい深かったな。2019/12/22

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