創元推理文庫<br> 血染めの旅籠 月影兵庫ミステリ傑作選

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創元推理文庫
血染めの旅籠 月影兵庫ミステリ傑作選

  • ISBN:9784488425210

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内容説明

徳川11代将軍家斉の時代。時の老中・松平伊豆守信明を伯父にもつ、明朗で人懐っこい青年剣士・月影兵庫。彼は伯父の秘命を帯びた道中や、相棒の安との旅路で様々な事件に遭遇する。その度に、兵庫は鋭い洞察と上段霞切りを始めとした武芸を駆使し、解決していく。大雨で足止めを食らった人々が滞在する旅籠で、殺人が起こる「血染めの旅籠」。盗賊が豪商から盗み出した千両箱の在処を探す「偉いお奉行さま」。行方不明になっていた村で評判の美人が4年ぶりに帰還。それを機に奇怪な殺人が起きる「帰ってきた小町娘」など、傑作17編を収録する。/【収録作】「上段霞切り」/「通り魔嫌疑」/「血染めの旅籠」/「首のない死体」/「大名の失踪」/「二百両嫌疑」/「森の中の男」/「偉いお奉行さま」/「帰ってきた小町娘」/「掏摸にもすれないものがある」/「私は誰の子でしょう」/「鬼の眼に涙があった」/「乱れた家の乱れた話」/「ただ程高いものはない」/「理窟っぽい辻斬り」/「殺したのは私じゃない」/「殺しの方法は色々ある」/編者解説=末國善己

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

46
素浪人月影兵庫❗懐かしい昭和の響きに思わず手に取ってしまったが、あの飄々としてユーモラスな主人公が原作では事件に巻き込まれる度に謎さえ解けば後は野となれ山となれ、痛快一刀両断と云うのだろうか?首チョンパでの幕牽きは、些か乱暴に過ぎていただけない。話の筋は悪くないだけにその落とし処の乱雑さが残念だ。後半に見られる各話の興味深いタイトルは逆にテレビに寄せたらしいがその表現が印象に残った。2019/09/12

geshi

32
横文字とか入れて読みやすさに徹した剣客もののエンタメ性ってこういう感じなのか。30頁ぐらいの短編で事件に巻き込んでサクッと謎を解いて犯人を懲らしめる、ライトな感覚で読み飛ばせる作品。逃げた姫を追う旅路で遭遇する事件と無類の剣の腕という話だったはずが、途中で旅路が終わり大幅に路線を変えてきてびっくり。終わりの数編は明らかに主人公いなくてもいい話もあって持て余していたのは事実。表題作の犯人を示す論理や『帰ってきた小町娘』の”意外な犯人”は悪くない。2020/01/14

jima

19
月影兵庫が旅をしながら探偵役になり、事件を解決していく。短編が17作品。2019/09/30

Galilei

3
集録の「森の中の男」は、昨日3/22、YouTube「月は見ていた」という題で「東映時代劇V、素浪人月影兵庫・第9話」がアップされてます。1週間で替わるので、興味ある方はお早めに。脚本は少し変えてますが、非常に面白いですよ。 ▽光文社版「月影兵庫 独り旅」で重複集録を読みましたが、検索にないので本編を代わりにアップしました。。。取り急ぎ

竜王五代の人

1
南條先生の作品だが残虐風味は感じられず、普通の痛快時代劇という感じで、こういうのも書かれていたのかと驚いた。ミステリーとしては、トリックどうこうではなくて、「隅の老人」のような、隠された性格や人間関係を明らかにして謎を明らかにするというものだった。ただ、月影兵庫は剣の腕が立ち度胸にあふれる快男児なので、興味のままに事件に飛び込んで行って、いやおうなしに事件を展開させてその図を明らかにさせるのだ。2021/07/23

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