マロンパティの精水 - いのちの水の物語

著者名：小嶋忠良

PHP研究所（2019/08発売）

• ISBN：9784569693132

内容説明

2019年9月公開の映画『セカイイチオイシイ水～マロンパティの涙～』原作を電子書籍で復刊！　1990～99年の丸9年の歳月を費やして完成したフィリピン・パンダンの水道建設工事は、日本とフィリピン両国のボランティアたちの献身により、戦争の遺恨を乗り越え、双方が深い心の絆で結ばれる物語を生み出して完成した。本書は、国家の壁を超えた人間のあり方を考えさせる最高の教材である。『「これはただ事ではない」と本能的に感じました。この映画が生まれるきっかけとなったパンダン飲料水パイプライン建設事業（略称パンダン・プロジェクト）を知ったときのことです。関係者を訪ねて回り、想像を絶するその苦難の道のりが見えてくるにつれ、誰かがこの話をまとめなければならない、と思うようになりました。おそらく日本のNGO活動史に残るであろう、この話を――。私は取材にのめりこみ、後戻りできなくなっていきました。』（映画「セカイイチオイシイ水」に寄せて）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[con]

過去に大変なことをした日本人。だからお詫びにというのではなく、ただ相手のことを思っての行動だと思う。忘れることはできないけれど、許すことはできるという言葉が印象的である。

2023/11/12

[Rico]

リアルな知人の名前もたくさん出てきて、本当に素晴らしかった！少しはプロジェクトにかかわれた身としてもうれしい。アジア協会がずっと言ってきている、握り飯より柿の種、と、アジアに貢献するという意義の中で実はアジアからもっといろいろなものを得ている、というのがよく描かれていて泣きました。

2019/09/26