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内容説明
おもてで商い、奥で生活をする和の住まい、京町家。「カフェ桜」を営む、福ねこさんとお豆さんが、町家を案内してくれます。奥に細長い町家ならではの、暮らしの工夫や知恵をみていきましょう。みせの間から入り、だいどこ、奥の間を通ると、前栽(庭)があります。暑い日に、前栽と家の前に交互に打ち水をすると、風が通って、奥の間やだいどこが涼しくなります。土間のだいどこである、はしりにわは、天井が高く光が入ります。2階へ上がる階段は、箱階段で、長い物がしまえる収納スペースになっています。巻末には「町家ものしり手帖」付き――町家のうつりかわり/格子でわかるお商売/はしりにわの工夫/夏の建具替え/町家の戸は変幻自在/町家の戸は、からくりじかけで防犯もばっちり!/火事でも守ってみせる! 「蔵」 など建物のパースを正確に描きつつも、町家のもつ風情を存分に表現した、子どもから大人まで楽しめる、ちしきえほんです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
35
京都の独特な雰囲気を楽しめる絵本です。町屋に昔友人が住んでいて、色々作りを説明してもらっていたのですが、かなりリノベーションされていたので建具は現代的だったのよね…次回京都に行くときはぜひ伝統的な建具を拝見したいです。面白かった!2022/05/25
Y2K☮
34
手元に置いておきたい一冊。空間を緩やかに区切る日本家屋の美点と機能性に不思議な癒しを感じる。そこはかとなく意味が漂いつつ、必要以上に堅苦しくない風の中で住人も客人も羽を伸ばして寛げる。面白い小説も或いはこういうものではなかろうか。豆腐屋の格子は水が外へ跳ねないように腰まで板張りだが、呉服屋は反物の色の違いが見えるように縦の桟を数本ごとに短くして光を多く室内に取り入れる。米屋のは防犯の為に頑丈。炭屋だと炭の粉が飛び散らないように格子の幅が小さい。長い物を収納できる箱階段もいいアイディア。楽しく学べました。2015/06/19
Naomi
34
「町家」がどういうものなのか、だいたいわかった。絵がかわいくて、わかりやすい。町家は本当によくできているなぁと思った。おもての顔とも言える格子は、デザインによって商売がわかるようになっているのが、おもしろかった。それぞれ、しっかり機能的でもある。この絵本、読めてよかった。2014/08/07
Gummo
32
昔ながらの京町家でカフェを営む福ねこさんとお豆さんが町家の中をご案内。職住一体の空間である町家の造りがよく分かる。暮らしを快適にする知恵・工夫や、商売による格子の違いなど、大人でも勉強になる絵本。★★★★☆2015/04/26
る*る*る
31
お気に入り本♡図書室蔵書にはまだしていない。調べ学習で、これをテーマにする子どもがいたら即(^_−)−☆ それまでは、時々図書館で借りて妄想しまくります♡えびす小路の他の住人たちの店屋を是非とも続編として出して〜!2015/11/16