- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少女/レディース)
内容説明
「彼女として完璧なのに、その歯だけ反抗的なんだよな」空気を読んで言いたいことを飲み込んでしまう椎葉は、彼氏からコンプレックスの歯並びを茶化されても曖昧に笑うばかり。”言えないきもち”は積み重なり、校舎裏で本音を叫ぶ椎葉。しかしタイミング悪く美術部の伸に聞かれてしまい、デッサンのために歯を触りたいと言う伸に協力することに。半ば脅されて始まった伸との関係だったものの、ありのままでてらいのない伸と過ごすうちに、彼の前だけでは素の自分を出せるようになっていき…?オリオリスープの綿貫芳子最新作!少年少女のひと夏を描く、未熟な歪さが美しい青春群像劇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
3
場の空気を壊さない、これがなかなか難しい。大人になればある程度コミュニティも広がるけど学校だと…居心地悪くなるなんて一瞬だし。いろんな視点から物語が進む。心では何を思ってるかわからないものだよな。まだ続きがあれば読みたい作品でした。2019/09/20
きなこチロル
1
初作家さん。3人の高校生のちくちくとしたお話。視点が変われば見方も変わる。傷つけ合ってやがて大人になって「実はあの時は」と語れるようになる。椎葉と伸がもう一度交わるところを読みたかったけど、神のみぞ知る。2022/01/03
MamaxKoko
0
続き物だと思ったら1巻完結だった。3人のそれぞれの視点からも読めて面白かった。絵のタッチが独特で細部まで細かい表現。
あるふぁ
0
オリオリスープの綿貫さんの読切。ある高校生の夏休みの一瞬を切り取った物語。同じ時をすごしていても主観が変われば物語も変わる。良い子の椎葉はガチャ歯がきっかけで美術部の伸のモデルとなる。弱みというには弱いが、それでも、その年頃の子にとっては十分に弱みになる弱みを握られ、はじめはしぶしぶはじめたモデルだが。彼氏の前では見せない顔。「本当の自分」なんてのは曖昧でゆらぐものだが、好きなものを好き。と言える相手と過ごす時はキラキラしていた。2019/09/20
ナナシ
0
オリオリスープが好きだったので購入。試し読みした時は歯並びの悪い女の子という切り取り方が不思議だったけど、最後まで読んでいくうちに楽しめた。人の大事なものに手を出したら、自分の大事なものにだって手を出される。覚悟が足りなかった。それに、人の心を傷付けたら自分だって傷付けられる。予想外だったのは、傷付けるために傷つけようとしたものが大事になってしまってきたこと。みんな痛々しく綺麗だった。2019/09/14