角川文庫<br> 能楽師の娘

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角川文庫
能楽師の娘

  • 著者名:波多野聖【著者】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • KADOKAWA(2019/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041085639

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内容説明

室町から続く能楽家に生まれた綾は、女ながら能楽師になりたいと志すかたわら女子英学塾にも学び、たぐいまれな審美眼をもつ才媛へと成長する。
そんな折、綾は親友同士である魅力的な2人の学生、重光伊織と高見友則と出会う。
3人での輝くような青春の日々が過ぎ、やがて綾は伊織と友則、どちらかを選ぶ時がくる――。
結婚、渡英、そして1920年代のパリへ。真の上流が繰り広げる、絢爛たるロマンスと人生! 『花精の舞』改題。解説・宮内美樹(観世流シテ方能楽師)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わらわら

7
おもしろいと譲られた本だが、どこか面白いのかわからない。感覚の違いかもしれない。庶民の暮らしとは、かけはなれた世界。あまり興味のない一品の「美の壺」テレビを見ている感じ、きっとどこかで興味ある箇所がと読み進めたが…。能楽師になりたいと思う娘はあらゆる才能に恵まれ、生きていく様子が描かれている。我儘ではなく賢く才能がる女性と書かれているがいや我儘やろうと思う。感想も訳が分からなくなった。「美の壺」最後まで何とか見られた。2021/06/26

9分9厘

4
「銭の戦争」で著者のファンになり、本書も時代設定を知り即買い。期待を裏切らないワクワクするものでした。「銭の戦争」と違い浮き沈みや、争いがあるわけではなく、読みようによっては、容姿、才能、家柄に恵まれた女の自慢話なんだけど時代が明治、大正舞台がヨーロッパ。度を越した絢爛華麗さは爽快ですらありました。寂しいのはたったの300ページ。女の一生としてはいささか駆け足すぎでした。もっとゆっくり読みたいです。2019/10/31

YH

3
能舞台に立つ事が女性に許されない時代にどう抗って舞台に立つか的な話を想像していたが、実際には大河小説でこれはこれで大変好みです。友則と綾と伊織の3人の関係も良かった。能、美の伝導、自由というワードからどうしても白洲正子を連想してしまうが。2021/01/03

momo

2
登場人物たちがもつ「美」の感覚。人が人らしく感受性豊かに生きるために欠かせぬものだと感じた。「不寛容」な時代の今こそ、必要な考えに改めて気付かされた。誰かに説明するのは難しいけれど、この感覚を共有できる相手に出逢いたいと思わせる一冊。2022/02/01

1
とっても美しいお話でした。美しくて強くて、読み返したい本です。

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