ちくま文庫<br> これも男の生きる道

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ちくま文庫
これも男の生きる道

  • 著者名:橋本治【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 筑摩書房(2019/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480036018

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内容説明

男にとって大切なのは、一人前になることです。それは、自分のするべきことはなんでもできること、自分のするべきことはなんでもすると覚悟して、なんでもすることです。もちろん、できないこと、わからないこと、知らないことを、素直に認めることでもあります。かんたんなようで、なかなか困難な、これが男の生きる道。男も女も、この本を読んで、一人前になってください。

目次

第1章 男には男の「自立」がある
第2章 日本の息子達が「自立」で悩むのは、日本の父親達が自立していないからである
第3章 「男の自立」とは、なれあいからの脱出である
第4章 大人の中の「子供」に学ぶ
第5章 「できない、わからない、知らない」を認めよう
第6章 男にとって重要なのは、「自立」ではなく「一人前になること」である
第7章 「成功への道」は遠く、そしてその道は、「なんだかわからないもの」である

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うりぼう

101
ブックオフで購入。内田樹氏の著書で「出版されたら即買い」の橋本治さん。いかにもという感じで、理詰めで思考する所や、ユニークな発想が内田氏と相似型。ものすごく素直な著者が、自分の経験を通じて「自立」を語る。優しさに溢れた家庭に育ち、対極の学校生活、11年目の「逆上がり」の気づき。「できない」ことを認めることが「できる」につながり、「知らないタイプの人間」であることを認めることから、「人間関係」も始まる。「できるかも」というかもの法則が、一人前になる第1歩。「自立」は「孤立」でなく、他人の思惑から自由なこと。2010/10/28

あちゃくん

20
直近で読んだからっていうのが大きいのですが、堀江さんの「ゼロ」と考え方が近い気がしました。自立し一人前になるという営みは一歩づつそして生きている限り続くものなんですね。2014/02/04

fonfon

7
ご紹介したい言葉が満載、治ちゃんいつだって本気の啓蒙家!と感服。「世の中っていうのは男同士の関係でできてる」「男同士の関係をなくしてしまった男は女に嫌われる」これだけ抜き書きしても、意味不明でしょうから、気になったひとは是非読んでみて!「責任を放棄して居心地のいいところにばかりいると、人間は退廃する」,はい、これも真理ですよ~。「自立というのは馴れ合いになってしまった関係からの脱出」それはそうだ!でも人間って命がけのトラブルに遭遇してさえも、他人の忠告を聞きいれて人生航路変更、がなかなかできないもの(涙)2011/11/21

Bartleby

3
「どんな人間かわからない相手には、「まだつきあい方がわからない」と思えばいい」人付き合いの苦手な僕はつい人と接するのを避けてしまいがちになる。そんな時には橋本さんのこの言葉を思い出すようにしている。2011/03/24

♨️

2
自分のしたいこと、すべきことだったら、それをしっかり引き受けて、わからないことも知らないこととできないことも、そうだと認めることで、人は「一人前」になっていくことができる。「こいつ馬鹿にしやがって」とか「まともじゃないよ、みんな」って思った時「自立」するとは、まともじゃない奴を日本刀で斬ることではなく(捕まっちゃうから)「まとも」を通すことであり、それを他人に靡かないで通すためにも、「一人前」になること、「できる自分」を見つけることが必要。子供はどうして歳をとると色々面倒くなるかを論じた箇所も整理したい2021/12/17

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