内容説明
14歳。わたしはカルト集団の一員(ファミリー)になった。愛され、殴られ、蹂躙された日々のはて、1969年、世紀の無差別殺人は起きた――。著者が初めて語る壮絶な自伝。
1967年、14歳のダイアンはチャールズ・マンソン率いる“ファミリー”の一員になった。セックスとドラッグが蔓延するLAでヒッピーになった両親に捨てられ、ようやく見つけた居場所だった。だがチャールズの微笑みは暴力的な支配に変わり、ファミリーは無差別殺人を犯すカルト集団へと変貌していく。一夜に女優シャロン・テートら5人を惨殺するまで――。事件から50年、初めて明かされる衝撃の内幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あさうみ
48
ノンフィクション。恥ずかしながら、この事件知りませんでした…。カリスマ性に惹かれ、善と悪の境界線があやふやになり、主導者が法律になっていく。日本ではオウムが頭をふと過ぎる。こうやって人は洗脳されていくんだとスリラーでもあり怖かった。2019/08/30
DEE
15
マンソンの最も近くにいた女性のうちの一人。これには彼女の目を通して見たマンソンと彼女の身に起こった出来事が書かれている。マンソンそのものが主題ではないのが割と重要なポイントかもしれない。 放浪癖のある父親と盲信する母親。著者は自分の居場所を家庭に見つけられないまま、マンソンに引き寄せられていった。 薬物が絡んでいるとはいえ、洗脳とはここまで強烈で恐ろしいものなのか。 彼女が回復できたのは本当に幸運で、戻って来れなくても不思議もなかった。 マンソンは死んだけど、似たような人間はこれからも出てくるのだろう。2019/11/06
Ayah Book
14
かのマンソンファミリーの一員だった女性の手記。未成年だったため、事件には関わっておらず、主にダイアンさんの人生が描かれている。ネグレクトとも言うべき両親の無関心、時代のせいもあるが娘にLSDを勧めるなどする、無責任な親を頼れずに育った孤独な女の子が、マンソンに惹かれていく過程が実にリアルで恐ろしい。行くあてのない女の子を狙ったマンソンの卑劣な洗脳から逃れられたダイアンさんはやはり強い女性だ。立ち直ることができた彼女の描写には涙がこぼれそうだった。2019/10/04
Satoshi
13
殺人カルト集団であるチャールズ・マンソンファミリーに所属していた少女の回想記。カリスマ性のあるカルト教祖に惹かれていく過程は洗脳の記録そのものだ。物語の前半は当時のヒッピー文化を生々しく描いており、魂の解放を求めた時代の空気を知ることもできる。2023/04/05
ズー
12
100ページ読んでもチャーリーが出てこないぐらい、著者のダイアンを主軸にマンソンファミリーの事実が語られている。未成年14歳にしてこのカルト集団に入り込んでしまうダイアンは、そもそも両親もLSD中毒者のヒッピーで、他人でも温かく迎えてくれる、自分より歳上についていってしまう心理もすごく分かる。チャーリー自身もさらにひどく親に捨てられた身なので、家族を仲間を作りたくて、認められたくてこんなことになったんだろうが、それにしても最悪な結末。ダイアンは環境が酷すぎただけで、立派な強い人だったと終始思う。2020/09/23
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