集英社インターナショナル<br> ことばのトリセツ(インターナショナル新書)

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集英社インターナショナル
ことばのトリセツ(インターナショナル新書)

  • 著者名:黒川伊保子【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 集英社(2019/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784797680409

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内容説明

よかれと思って発した言葉、意味は合っていても、その印象は語感でまったく変わります。「感謝します」は距離感を作り、「ありがとう」は親愛の情を伝え、「はい」は忠誠心、「ええ」は知性を感じさせます。本書は著者が人工知能研究において「ことば」の感性に着目して以来、28年にも及ぶ「語感分析」の成果をまとめた一冊です。たとえば、「さぁ、帰ろう」「そろそろだね」などのS音は爽やかな印象を与えますが、デートの最後にはNG。包み込む音オを使った「送るよ」「おやすみを言わなきゃね」などを使ったほうが効果的です。また、「ポルシェ」のP音は光を、「ひかり」は圧倒的なスピード感を、「のぞみ」は居心地の良さを感じさせるなど、名前の「音」がもたらす影響や効果も論じます。男女関係、職場の上下関係、ネーミング会議、あらゆる場で役に立つことばづかいの極意が満載の、まさに「ことばのトリセツ」です。

目次

はじめに ~ヒトと人工知能が対話する時代が始まった
第一章 語感の正体
第二章 ことばのトリセツ
第三章 感性ネーミングの法則
第四章 脳にとって「ことば」とは何か
おわりに ~世界は、語感で二分される
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タルシル📖ヨムノスキー

31
本書は、著者の黒川氏が人工知能の研究の中で、AIが返答するときの「はい」「ええ」「そう」をどう使い分けさせるかというとことがきっかけだったらしい。とは言え、単語の意味とか、敬語の使い方などがテーマの本ではなく、人が発音する方法と音の響き(イメージ)を研究し、まとめたもの。ここからモノのネーミングなどの話に展開していく。だから内容は実に細かい。音の説明があるたびに何度も自分の口で試してしまう。そんな中一番興味深かったのは、日本語には母音由来の大和言葉と、子音由来の漢語言葉かあるという話は眼から鱗だった。2020/03/27

ルル

29
「ブーバキキ効果」←気になる方は調べてみてくださ(o^^o) 語感、から受ける印象や、与える影響などについて記されています!自分の名前も分析してしまいます^^2020/03/04

かずぼん

14
日本語は母音も子音も両方を大切にするハイブリットな言語だということ、大和言葉と漢語という語彙によって情と理とを使い分けているということに納得である。またことばの感覚は体感であるということも頷ける。AIにナチュラルな日本語を喋らせようとしても、自ずと生身の人間の体感を伴う言葉を作り出すことは難しく、AIとの棲み分けもそういう点からも見えてきそうな気がする。2020/12/14

やまとさくら

13
飛ばし読み◎肯定の返事をするのに、車載の機械では「はい」しかなく、「はい」「ええ」「そう」を適切にうまく使い訳ができないと、心情的にスムーズでなくなる、と。◎母音・子音ごとの発音の舌や息の使い方、口腔の縦幅などから、言葉の感じ方・影響◎自分の【気合語】が分かっているといいかも(夫さんは、「パッパラッパッパー」のよう。。)2020/03/11

はるわか

13
ことばの感性。語感はことばの核、語感の普遍性。ことばは脳の中に「世界」を作り出している。ことばはあらゆる謎を解く鍵。世界には、母音派(イタリア人と日本人)と子音派(英語人やドイツ人)、二つの言語モデルがある。イタリア語は母音派、ドイツ語・英語は子音派だが、漢語由来の音読みと大和言葉由来の訓読みをもつ日本語はハイブリッド。◯:M音(ん)、S音(そう)、ヤ行(や、ゆ、よ)。「あー」は憧れを伝え、「おー」は感動を伝える。✖️:D音の多用(だから、でも、で?)。2019/06/22

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