内容説明
2001年に船出した小さな総合書店「ブックスキューブリック」。素人同然で始めた本屋の旅は、地元・福岡の本好きたちや町の商店主を巻き込み、本を媒介に人と町とがつながるコミュニティづくりへと展開した。ローカルブックストア店主は理想の本屋像をどのように思い描き、歩んできたのか。独自の店づくりから、トークイベントやブックフェスティバルのつくり方、カフェ&ギャラリーの運営まで。15年間にわたる本屋稼業の体験をもとに、これからの本屋づくり、まちづくりのかたちを示す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
55
11時間の車座トークをまとめた「本屋がなくなったら困るじゃないか」を皮切りに、荻窪の書店店主執筆「本屋、はじめました」を読み、自然とここに到達していました。敷設されたレールをぐるっと辿ってきていた訳です。39才で本屋を開業し15年、大井さんは仰います。“本屋というものは文化的なインフラのようなもの。町に絶対になければならないものだと思っている”。本を売るだけではない人と町と本屋の関わり方の好例として【ブックス キューブリック】は、灯台のような存在となり同業を繋ぐ架け橋となりました。本屋の未来を握る一冊です2017/03/02
Nobuko Hashimoto
35
福岡の本屋さんなのだが、なんとなく何かが近い気がするなあと思ったら、大学が同じだった。在学期間は重なってないけど。町の本屋さんは、地縁血縁ではなく「 文化縁 」をつくっていけるサードプレイスとなりうる。それは衰退するリアル書店業界の生き残りの道でもある。著者はそう見定めて、自身の店舗や地域に人が集える空間と機会をつくりだしている。商店街が一体となった古本市を核とするイベントや、併設カフェでの作家トークイベントなど、最近では各地で行われるようになった仕掛けの先駆者である。2019/09/18
kaizen@名古屋de朝活読書会
35
#感想歌 #短歌 地方書店福岡ブックスキューブリックけやき通りの十五坪店。出版社書肆侃々房「たべるのが」おそい橙書店「アルテリ」。 福岡と博多の違い本屋なら説明あるとわかりやすいね。本屋カフェ雑貨屋十五年続く後継のことどうするのだろ。人口と顧客人数売り上げの数字見えない違和感残る。2017/03/13
阿部義彦
25
本屋の本です、先立って読んだ「本屋始めました」の著者が個人で本屋を始めるに当たって、参考にしたのがこの福岡のブックスキューブリック(2001年開業)です。店主の大井さんは私と同じ歳。それまで本屋で働いた事は無いのに、本屋を作ろうと思い立って慌てて本屋でアルバイトをしながら物件を探しました。「商品は全て自分で選書し委託配本は余計なので注文をしたのしか置かない事にした。本好きの大人を想定、漫画エロ本学参の他そういう層にはパズル雑誌や車雑誌は必要ないし、タレント本やベストセラーの健康本も不要だろう。」最高!2017/03/05
チェアー
21
最初から本屋はまちづくりの核を目指すべきではなく、1冊を渡すことにこだわることで街の人々に認知され、愛されて、街の一部になってゆく。本屋でなくともそうだろうが、力こぶを振り上げて前進するのではなく、商売としてやるべきことを一つずつこなしていくことが大切なんだと思う。2017/03/20
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