十四歳日和

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十四歳日和

  • 著者名:水野瑠見【著】
  • 価格 ¥1,265(本体¥1,150)
  • 特価 ¥632(本体¥575)
  • 講談社(2019/08発売)
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  • ISBN:9784065166727

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内容説明

本当の自分を探しに行く! 十四歳の一年間を瑞々しく描く、オムニバス。男子も、女子も、みんないろいろ抱えてる。1 「ボーダレスガール」 いけてるグループに入れた葉子だが、本当の自分の居場所はここではないって気づいてる。でも、現実は甘くなくて…。2 「夏色プール」 たけるは、水泳クラブで小さなころからずっと芙美といっしょだった。でも芙美に好きな人できてから、調子がおかしくなったのだが!?3 「十四歳エスケープ」 すごく軽い気持ちで応募したオーディションの一次審査に通った、律。その日から世界が変わってしまった。でも私、本当にアイドルになりたいの?4 「星光る」人当たりは悪くないし、勉強だって頑張っている、大地。でも謎めいた学年1位にどうしても勝てない…。だれなんだ、1位は?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

future4227

60
2020年中学入試でもっとも出題が多かった本。2018年講談社児童文学新人賞受賞作。この賞をとると2年後の入試でブレイクするという方程式が固まりつつある。とある中2のクラスの生徒たちの様々な葛藤や悩み、成長が連作短編で綴られる。この構成と内容は鈴木るりかさんの『14歳、明日の時間割』とそっくり。中2って子どもから大人への転換期なのかもしれない。自分の中に、このままじゃダメだという思いがありつつも、なかなか変えるきっかけがつかめなかったり、素直に言葉にできなかったり、そういうモヤモヤ感が上手く描かれている。2020/03/24

d2bookdd

35
自分も経験してたはずの『青春時代』を思い出す気持ちと、私の子供達も、あっと言う間にこの年代に。少しは気持ちをわかってあげなければ!2021/09/25

モモ

33
中学2年生が各々主人公で話が繋がっていく。最初の話がクラスの女子を日向と日陰に分けてこだわる話で嫌悪感がわき読むのをやめたくなったが、少し堪えたら良くなった。自分がいじめの引き金をひいてしまい葛藤する話など、中学時代に体験しそうな出来事に一生懸命に向き合う主人公たちを応援したくなる。特に最後の話で、親の離婚に翻弄されながらも、勉強はみんなに平等で一発逆転のチャンスがあると先生に聞き、自分も先生になり子どもたちに自分の足で生きる方法を伝えたいと勉強する子に希望を感じた。講談社児童文学新人賞はハズレ無し。2019/09/28

雪丸 風人

28
こういう作品、中学の教科書にのせてほしいなぁ。連作短編集というくくりになると思いますが、特に最初の『ボーダレスガール』が良かったですね。中学入学を機にイメージを一新し、地味な親友との距離が開いた主人公。中2になった彼女が、せっかく手にした地位を捨ててまで進むと決めたのは、周囲からは意外に見える道なのでした。罪悪感を乗り越えた先にある友情の物語。全てが丸く収まらないところにリアルさを感じましたね。他の3編もそれぞれ異なる主人公が勇気で運命を切り開く瞬間があるので要チェックです。(対象年齢は12歳以上かな?)2021/01/17

のり

23
十四歳って悩める時期なんだなぁ。大人じゃないけど、子どもからは抜け出そうとしてる。ボーダレスガールの葉子の「日陰にいる人」「日向にいる人」居心地悪くても日向の方がいいと思う気持ち…それは大人になっても同じかも。短編の中で「星光る」頑張って一番お気に入り。百井君の強さがいつかちゃんと報われて、幸せになってほしい…と涙腺が緩んだ。これデビュー作かな、中学生にも読んでほしい。2020/08/17

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