講談社文庫<br> 艶めき

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講談社文庫
艶めき

  • 著者名:藤田宜永【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2019/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062738057

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内容説明

舅にできた女友達を通して昔の恋人に再会した和香子。女癖が悪く甲斐性のない別れた夫を思い切れない千絵子。ふと知り合った男と梅の古木を見にいく律子……。平穏な日常のなかで、女の心にはひそやかに蕾が育まれ、躰(からだ)の奥では小さな焔(ほのお)が燃え続ける。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじさん

95
舅に出来た女友達を通して昔の恋人との再会を果たした和香子、女癖が悪く甲斐性のない別れた夫を思いきれない千絵子、偶然知り合った男と梅の古木を見に行く律子、結婚指輪を外したことで結婚詐欺の男に出会う雅代、思わぬ出会いでダイエットに挑む多鶴子等、いくつになって恋心はある、「オバサン」と呼ばれる年代になっても。誰かに愛されたい、誰かを愛したいという思いは、きっと死ぬまで消えることはない。平穏な日常の中でも、女の心はほのかに心の奥底で燃えている。さすが、藤田宜永は女性の心理描写が上手い、女心の分った作家の作品だ。2022/10/27

kozy758

7
中年女性の恋物語もなるほどと素直に面白かった。『うどん』『扇子の秋』『ちぎる』が特に心に残った。若くもなく、老いてもない女たちの揺れる心がまぶしく、愛おしかった。2015/09/10

じいじ

3
7編の四十路の女心を描いた短編集。 藤田宜永ならではの「女の恋心」が描かれている作品。 ★★☆2012/06/13

FumiSUN

0
☆72017/12/15

市井一人

0
オンナは一生のうちに何度も生まれ変わる。そして、それぞれの時期と場面に応じて、いくつもの顔を持つ。 男にとっては、それが魅力で、不可解で、麻薬的である。 思考の中心が子宮でない人には決して理解できないものだと思う。 と、「女」の描きかたを考えさせられた。2021/06/21

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