ディスカヴァー携書<br> なぜ、それが無罪なのか!? 性被害を軽視する日本の司法

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ディスカヴァー携書
なぜ、それが無罪なのか!? 性被害を軽視する日本の司法

  • ISBN:9784799325445

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内容説明

2019年3月、岡崎、福岡、静岡、浜松……
相次ぐ性的虐待やレイプ事件への無罪判決
2017年に110年ぶりに大幅改正されたものの、
世界のなかでまだこんなに遅れている!
2020年、性犯罪の刑法見直しなるか

? 女性の13人に1人が性被害経験あり
? 2017年に刑法の性犯罪規定が改正されたものの不完全
? 圧倒的に不利な立証責任が被害者側に課されている

2019年3月、岡崎、福岡、静岡、浜松で、性的虐待や強姦事件に相次いで無罪判決が出された。
なぜ、これらが無罪なのか!?
先進国のなかでも非常に後れをとっている日本の刑法の問題点を、
具体的な判例や話題の事件をもとに浮き彫りにし、刑法改正への提言を行う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なるみ(旧Narumi)

28
とても丁寧に書かれた一冊でした。そして本書の読書感想からは少し離れてしまうのですが、先日夫とテレビを観ていた時、夫がフラワーデモについて知らなかったことに驚きました。高裁で逆転有罪となった事件のニュースで花を手に持った女性たちに違和感を感じたとのことでした。2020/03/13

tellme0112

10
「慰安婦」問題の責任について考えながら読んだ。あの問題を棚上げしてきたから、現代女性はこんな目に遭ってるんではないのか。人を大切にしない、人権を大切にしない、女性をモノのように扱う、性的な存在としてしか価値を認めないから、この問題が時代を越えて今もなお残ってるのではないのか。「日本人(内地の)慰安婦」はだから黙殺されてきたのか、戦時中の被害も…と思いながら読んだ。途中気分が悪くなる頁も。。。だから日本は今でもこうなのかと。2021/01/22

M1号

6
性的暴行やレイプを法律で裁くことの難しさ、定義することの難しさはよくわかる。それにしても、法で罪に問えない要素が多すぎて…「疑わしきは罰せず」だとしても、もう少しやりようがあるんじゃ…と、ただただ憤りを感じた。2020年の法改正に期待。■とにかく急いで読んだので、もう一度しっかりと読み直したい。2019/12/16

のせなーだ

5
「抵抗できない事情」をこれでもかと網羅的に法律で明確化しないと性被害者を守れない日本の現実。法改正が進まない日本、被害者にとって裁判まで地獄となる。言葉や行為で不同意を示されたらそれまで。人間のマナーどころか被害者を物扱いする加害者は野獣に等しい。人権侵害をしている犯罪者の人権を守る??まして暴力で自分の子供を性虐待し続ける、そんな野獣を無罪にする日本の裁判て何ですか、法が野獣より人間を守らない日本の裁判は地獄だ。さらに検察の不起訴処分権の問答無用ぶり。極限状態まで追い込むだけとは。変えなくてならない。2020/11/15

かづ

5
「Yes means Yes」「No means No」の原則も初めて知った。今の刑法や社会構造だとそれすら難しいと知ってかなりショックだった。強制性交の起訴のハードルの高さや、不本意な性交への法整備が財産法以下なんて、それでいいのだろうか。性的暴行に労働格差が大きく影響してるのも読んでてしんどい。支配関係にある場合の被害が認められにくいのも読むまで考えもしなかった。被害にあった場合の手続きを読むと、女でいることがこんなにも生きずらいのかと絶望する。自分がこれから生きていく態度を考える機会になった。2020/05/19

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