内容説明
約110年前にユニークな社交団体が誕生した。その名は「天狗倶楽部」。破天荒なクラブに集い、志に燃え、スポーツに芸術に元気に生きた男たちの痛快な武勇伝！ NHK大河ドラマ「いだてん」で話題となった「天狗倶楽部」の実像とは？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
5
朝日ソノラマで93年に出版され、その後、絶版となった著者の「天狗倶楽部研究」の最初の成果である。天狗倶楽部の紹介から始まり、天狗倶楽部会員の銘々伝、そして活動の一端をを描いた文章の再録や会員名簿まで。「スポーツを介した明治のエリート階層の交流」と言う面からも、研究の端緒となりうる本である。彼らが築いた「学生の無茶な遊び」文化は、今世紀に入り、「一気飲みの根絶」にて、公的には過去のものと言えよう。維新後に生まれた世代が、西洋との衝突の中で、真剣に戯れた姿は、彼らの残したバンカラ学生文化に触れた者には愛おしい2021/02/28
しんさん
3
大河ドラマ「いだてん」でインパクト大だった変人集団のばかばかしい（褒め言葉）エピソード集。スポーツを愛しスポーツに愛された、元気の権化！2023/03/23
