内容説明
70年代以降生まれの俳優、ミュージシャン、詩人、ジャーナリストなど、移民2世・3世の著名なクリエイター21人が、移民としての自己存在の意味や葛藤、社会の偏見などを繊細かつ巧みに表現。編集は、インド系移民の若手作家ニケシュ・シュクラ。2016年9月にクラウドファンディングで刊行され、英国でベストセラーとなる。J・K・ローリング&ゼイディー・スミス推薦。2016年度のReaders Choice受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
21
挫折。有色人種がいかに英国で生きづらいかというエッセイ集。大変なのは理解できるし被差別側が過敏なのは当然だけど、延々と繰り出される批判に"たいへん"より"イラつく"を感じて過剰反応じゃないのとも思ってしまう。英語と日本語の表現に違いや、馴染みのない言葉や例えが多くて共感しにくいからかもしれない。2022/03/30
りらこ
17
移民であることからの苦労、なんて言葉で括れない。そして、自分がいかに何も知らない、薄っぺらい気持ちで差別やヘイトに対してそれってダメでしょって思ってただけかと、思い知らされる一冊。差別される環境を知らなかった事に自分でも驚いた。いちいち調べながら読み進む。小さなところでいざこざしている場合ではないと思う。2019/09/05
チェアー
12
うーん。読みにくかった。訳がこなれていないのか、それとも原文がわかりにくいのか。レイシズムについての21人のエッセイなのだけど、どれを読んでも、なにかまとまった塊がぶつかってこない感じがするのだなあ。自分にひきつけて読めないまま終わってしまった。2019/11/04
吟遊
12
20人以上の移民(二世、三世も)の手記。エッセイ。散文。ことばが、詰まっている。良い本だと思う。2019/09/19
まこ
8
書いている人達の生の声を反映させるとイギリスから見たよい移民でない。肌の色や出身地で決めつけていませんか?イギリスのテレビ番組を楽しんで見てても自分達への偏見が入った描写で楽しめなくなる。故郷はどっちとすれば良いか。良くないをよいに変えていく。2021/12/06