内容説明
これからますます増えていくであろう行政組織とデザイナーのコラボレーション。うまく協働できれば大きな実りが生まれるはずですが、現実は、両者の従来のやり方の違いにより様々な問題が生じます。本書は、そのそれぞれのやり方と考え方を整理しながら、両者のギャップを超えて共創するうえでの傾向と対策を、主にオランダでの事例を紐解きながら示します。社会課題である「厄介な問題(Wicked Problem)」に対しての問題解決、より良いシステムチェンジやまちづくりを目指すデザイナーおよび行政機関関係者、必読の一冊です。
■目次
第1章 公的機関と「厄介な問題」
第2章 デザイン思考とチェンジマネジメント
第3章 デザイン思考と連携の役割
第4章 デザイン思考とステークホルダーマネジメント
第5章 デザイン思考と権力
第6章 公的機関におけるデザインプロセスと連携
日本語版寄稿:中山郁英「日本における、行政組織へのデザイン導入の取り組み」
目次
■目次
第1章 公的機関と「厄介な問題」
第2章 デザイン思考とチェンジマネジメント
第3章 デザイン思考と連携の役割
第4章 デザイン思考とステークホルダーマネジメント
第5章 デザイン思考と権力
第6章 公的機関におけるデザインプロセスと連携
日本語版寄稿:中山郁英「日本における、行政組織へのデザイン導入の取り組み」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ニッポニア
41
デザイン思考。以下メモ。私たちは良いアイデアなら、黙っていても望み通りの変化をもたらすと考えがちだが、それは真実ではない。問題に関するすべての人が解決策にも関与できるようにすべきである。従来型の組織にデザイン思考を導入すると軋轢が生じるだろう。予測可能性がイノベーションにつながる事は滅多にない。私を驚かせて欲しい、ただし不意をつかないように。正しいやり方をするのは必ずしも正しいことをすると言う意味ではない。ほとんどの組織ではあることをしようとすると、たった5分でそれは無理だと言ってくる人が3人以上いる。2025/10/10
Defricheur
7
いわゆるデザイン思考を用いて行政機関の公共サービスを変化を与える方法を、オランダにおける具体例を交えて説明する。組織変革を含む大きな文脈にとどまらず、特定のプロジェクトにおける対症療法的・前例踏襲的な解決方法の提案・実行を戒めるミクロな文脈にも言及しており、示唆に富む。2022/08/16
mutsuono
1
面白かった。やってみたい。行政組織だけでなく、デザインに理解のない企業でデザイナーがうまく動くにはどうすればいいかを考える場合にも参考になりそう。2019/09/05
やまと
0
デザインのフレームや思考を行政に、課題解決に効く方法であると押し付けるのでなく、行政のマインドの性質、デザインへの理解度、座組やステークホルダ、担当者やマネージャーの立場や特性、を意識しながら丁寧なコミュニケーションをとりながらデザインプロジェクトを進めることの心構えを知れた。こうした相手の立場を理解することこそ、デザインにおけるリサーチ、共感の部分と感じ、その工程をより意識してアウトプットを作るべきと感じた。2025/10/30
Hiroki
0
行政分野においてデザイン思考を活用するために、行政官・デザイナー双方が留意すべき点を具体的な事例を交えて紹介。ざっくりと言えば、お互いに歩み寄りが必要であり、行政機関ならではの組織構造やコアバリュー等を十分に織り込んだ上での取り組みが求められるということだろう。本書で述べられている心構えは、総じて、行政組織におけるチェンジマネジメントにおいて求められる要素と共通する部分が多くあるように感じた。2024/07/26
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