僕は発達凸凹の大学生 - ――「発達障害」を超えて――

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僕は発達凸凹の大学生 - ――「発達障害」を超えて――

  • 著者名:山田隆一/今村明
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 星和書店(2019/08発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784791110261

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内容説明

「発達凸凹」とは、発達障害をもつ人の凸(強み、得意な部分)と凹(困難さを抱える部分、苦手な部分)の差が大きいことをいう。発達障害のうち、自閉スペクトラム症の診断を受けた一人の少年が、自身の凸と凹を見つけながら、大学生生活を経て、成長していく自伝的小説。本書は、発達障害をもつ当事者や治療者や支援者にとって、大きな希望になるような、一種の冒険譚である。当事者の周りの人にとっては、自閉スペクトラム症をもつ人の特徴や凸と凹の例がわかりやすく対応の仕方のヒントになる。巻末に収録された主治医による解説と検査結果の分析も、治療者・支援者にとって参考になる貴重な資料となっている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりん

32
自閉スペクトラム症の診断を受けた著者は学生にして講演者に選ばれた。得意なこと凸と苦手なこと凹を自分で分析し、幼少期から振り返っている。コミュニケーション能力や社会性に問題はあるが、大学に入って様々な経験をするなかで自信をつけた。語学力があること、レポートなどを苦にしない、成績もいい。他との違いを知り、生きづらさを感じるなかで、先を見通すことは大変だったと思う。パッと見ただけでは障害だと認知されない苦労もあるだろうし、理解してもらうのも大変だろうな。いい先生や理解者にあえてよかった。2020/03/30

テリトリーM

7
冒頭にあるように幼い頃のことでフラッシュバックに悩まされていたそうだ。それでも大学生になって「きっとうまくいく」とポジティブに考えられるようになり、自分のような学生のために声をあげてくれたのだろう。彼が自分の苦手、得意を「凸凹」と振り分けたように、当事者自身も自己分析することで自分を受け入れることが大切だ。回りの私たちは彼らに「自ら考えて関わっていく」ことを心がけたい。2019/11/29

Asakura Arata

6
発達凸凹の特性のある大学生の手記。大学生になってからいろんな冒険をしていく過程が克明に示されている。同じ特性を持っている人には、力づけられる内容。しかし古い大衆音楽に興味を持つってところで、何人か知人が連想された。それなりのステータスがあり変化の可能性のない対象を選ぶのかもしれない。2019/08/26

コウママ

4
発達障害の著者の手記。自分の得意不得意が分かっている事が一番の強みですね。苦手なコミュニケーションに前向きに取り組んでいるのがすばらしい。昔のいじめなどフラッシュバックがあるそうで、よくがんばって書いたねと心から思う。2020/08/17

CD

2
自閉スペクトラムの青年のリアルな大学生生活がつづられた本・・・。友人らしい友人や大学生らしい人との触れ合いが4年間なかったことがつづられていて胸が締め付けられる。精神的にはきつい人生を送っていることだろう。ただ、人間の成長のためにはいい4年間を過ごしているように見えます。言葉で経験や思ったことを表現できるだけでも素晴らしい。長崎大学の学生のリアルな生態が垣間見れる貴重な資料。2023/04/14

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