内容説明
著者が自閉症児に出会い、試行錯誤の長い年月を経て、1982年にアメリカ・ノースカロライナ州のTEACCHプログラムに出会ってから、確かな希望を抱きながら臨床や教育の仕事ができるようになった。TEACCHプログラムの真髄を紹介する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さおり
54
何度目かわからないくらいの再読ですが、読むたびに新たな発見がある。そして、前は気付かなかったことに気付いたってことは、私は進化しているのだ、と少し嬉しくなる。結局ここに全部書いてあるじゃん、と思わせてくれる、すごい本です。「自閉症療育ハンドブック」の改訂新版なのですが、そっちも持ってるけどこっちの方が分量も少ないし、わかりやすくて人にも薦めやすい。「彼らは、支援よりも理解を求めている。理解できないのならば、決して教育や支援はしないでほしい。」繰り返し、心に刻む言葉です。2015/03/01
にこにこ
11
TEACCHがわかっている前提で教育されたため、とりあえず知識いれとこうと思って読んでみた。「ここまでやらないとだめなのかー」と困難レベルが予想外でびっくり。「ここまでやらないとダメ」レベルの人にはあったことないけど、日本的な行間を読む文化はさぞ生きづらかろうと思った。2019/04/13
桜井和寿
3
TEACCHの本を読んだのはこの本が初めてで、我ながら今更かよと思うくらい遅かったと思う。自閉症の人の特性を踏まえての支援が重要であるという点、その支援があればどれだけ自閉症の人が助かるかという点について改めて学べたこと、また、カラーの写真で構造化の例もあったことなどから、とても参考になる本だと思った。まさに入門書として最適だと思う。2016/11/12
はりねずみ
3
再読2010/09/14
shiori
3
自閉症の子どもたちとかかわるうえで、私にとって一番大切なのはやっぱり理念。理念の上に臨床があると思うので。自閉症についての理解がきちんとできていなければ適切な実践はできないし。理念については何度読んでも、何度勉強しても十分ではない。今後も何度も読み返して行きたいと思える本。読むたびに新しい発見ができる自分でいたい。