ポプラ文庫ピュアフル<br> この夏のこともどうせ忘れる

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ポプラ文庫ピュアフル
この夏のこともどうせ忘れる

  • 著者名:深沢仁【著】/絵津鼓【イラスト】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • ポプラ社(2019/08発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591163436

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内容説明

高校三年、受験生の圭人は塾の夏季合宿に参加し、学校で同じクラスの香乃と同室になる。苦手なグループにいる相手を窮屈に感じていたが、眠れない夜を過ごすうち、圭人は香乃にある秘密を知られてしまう――「空と窒息」など書き下ろし5編。
夏休みという長い非日常、いつもと違う場所で出会い、交流する二人。暑さに眩む視界と思考の中で、変わっていく関係を描く。記憶に濃い影を落とすような青春小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星群

69
今好きな作家さんを3人挙げろといわれたら、間違いなく入る作家さんである。選ぶ言葉、雰囲気が堪らなく好きなのである。さて、今作は〝夏〟と〝青春〟がテーマだろう。ちょっと癖のある独特な5篇の短編集である。選べないけど、強いて挙げるなら『生き残り』を紹介したい。今の私の胸を切ない位締め付ける。願うなら、彼らを何年か後に再会させてあげて欲しい。切に。2025/08/15

えんちゃん

65
『ふたりの窓の外』がまだ図書館になかったのでこちらを先に。深沢さん初読み。高校生たちの夏の断片を切り取った5つの青春物語。どこか秘密めいて刹那的で危うくて。夏の熱にほだされた衝動と切なさにドキドキ。中でも『生き残り』がとても良かった。『好き』フィルターはたくさんあったほうが絶対得をする、は名言!追いかけたい作家さんが増えました。2025/04/07

papapapapal

49
特定の友人と共に過ごす高校生たちの夏休み。旧知の仲ではなく、急速に発展するどこか不健全な関係性を描く。時が経てば夢だったのかもと記憶が曖昧になりそうな夏の日々がノスタルジックで、全てがセピア色っぽくて映画みたい! 小4の夏祭りから毎年続く秘密基地での花火鑑賞を描いた『宵闇の山』と、チャラい系女子高生の本気の恋『生き残り』が好み。『生き残り』の彼女、自分が若い頃なら苦手だと感じたはずだけど、今となってはその全力投球加減が羨ましい。 全話とも、最後まで描き切らない終わり方も好き!2025/05/01

たまきら

45
社会人の自由時間と、高校生の自由時間って、同じ60分だとしても密度が違う。言葉の軽さや、同時に軽いはずの言葉の重みも違う気がする…。もう二度と経験したくない10代のもどかしい時間を思い出しました。最初の20年ってなんでこんなに乗り越えるものが多いんだろ。2023/08/03

ブルちゃん

42
これは良かったと。まるまる一冊良かった🥹その中で、特にひとつめのお話「空と窒息」は息を呑む、ヒリヒリする。綱渡のように危うくて、没頭した、好きすぎた!あの夏の時間、思い出になってしまわないでと願う切なさも、思い出になって薄れていくんだろうなという時間の経過も、どちらにも思いを馳せて、わたしの心はめちゃくちゃギューッとなりました。。確実に濃かったひと時を、鮮明に切り取る作者様、めちゃくちゃすごいなって。帯に桜庭さんがいたことも嬉しかった😍2025/07/10

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