講談社現代新書<br> ノモンハン 責任なき戦い

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講談社現代新書
ノモンハン 責任なき戦い

  • 著者名:田中雄一【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 講談社(2019/08発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784065168578

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内容説明

真珠湾攻撃、太平洋戦争開戦の2年前の1939年、満州国とソビエト連邦の国境地帯で発生した「ノモンハン事件」。見渡す限りの草原地帯で、関東軍とソビエト軍が大規模な軍事衝突に発展、双方あわせて4万5000人以上の犠牲を出した。関東軍を率いたのは、弱冠37歳の青年参謀・辻政信と、その上司・服部卓四郎。大本営や昭和天皇が無謀な挑発を厳しく戒めるのをよそに、「寄らば斬る」と大見得を切った辻によって、日本軍は想定外の「戦争」へと突入していった――。事件から80年、いまも装甲車や塹壕が放置され、人骨が散在するノモンハンの現場を徹底調査、さらにアメリカに残る旧軍人らのインタビューテープを発掘して、事件の深層を立体的に浮かび上がらせた同名番組を書籍化。

目次

第一章 関東軍vs.スターリン
泣く子も黙る/関東軍「鉄」の名を持つ男/目算違い/スターリンとゲンデン
第二章 参謀・辻政信
絶対悪か天才参謀か/「寄らば斬るぞ」の威厳/全面衝突へのカウントダウン/即席師団と旧式銃/越境爆撃/大権干犯/「俯仰天地に愧(は)じず」
第三章 悲劇の戦場
名将・ジューコフ登場/不気味な静けさ/黒い水/夜襲突撃/物量が違いすぎる/なぜ引き返せなかったのか/招集された未訓練兵/情報戦/全滅か、撤退か
第四章 責任なき戦い
二つに一つ/惨憺たる、膨大な山のような死体/陸軍の粛清人事/悲劇の銃声/「自決勧告」/捕虜となった者たちの戦後
第五章 失敗の本質
失敗の序曲/「極秘」の調査報告書/参謀・瀬島龍三の証言/陸軍内にあった「派閥」/“餓島”ガタルカナル
第六章 遺された者たち
「実にすまんことをした」/井置大佐からの手紙/「戦死」でなく、ただ「死んだ」/辻政信とその家族の戦後/語り継ぎ、問いつづける
あとがき いま戦争を語るということ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

111
「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる先生も一兵卒として南方戦線に出征した。曰く「参謀はすぐ逃げる」。この本を読むと下士官兵に多数の戦死者を出したわりには、机上で戦術を立てるだけの参謀は確かによく生き残っていたと思う(もちろん戦死したら良かったのにとは言わない)。生き残った人も人ごとの話をしているようで、2019年の言い方で生き残った参謀や師団長クラスの高級将校を表現するとまさしく「50G」な人たちだ。ただ辻政信少佐(当時)はどのように評価すれば良いのか分からない。2019/12/06

kinkin

107
ノモンハン事件について2018年、NHKの取材チームが、当時兵士だった老人や、上層部の家族、書かれた手紙、録音などを基に作られた番組を、書籍化したもの。自分自身はノモンハン事件のことは名前しか聞いてなかった。実態についても、この本だけでは全貌がわからなかったが、当時の陸軍上層部や関東軍の失態ということは読み取れた。この時の反省が太平洋戦時に活かされていなくて、ガダルガナル島の惨状にも影響していると感じた。日中戦争の始まりから知る必要がある。別の本で学び直したい。図書館本 2025/04/22

skunk_c

53
丁度80周年のこの時期に、テレビ番組とリンクしたノモンハンものが出た。先のソ連の戦略を念頭に置いて読んだ。戦いそのものについてはコンパクトで分かりやすく、モンゴルの衛星国化、戻った元捕虜の扱い、孤立する中撤退した指揮官が自決に追い込まれた件など、先行業績を上手く取り込んでいる印象。最大の特徴は、辻政信について、遺族への取材を通して、再評価を試みたこと。ここから見えるのは、辻に責任をなすりつける構造で、これは旧軍というより、メディア自体の問題に思えた。タイトルの「責任なき」はそこに通じる。2019/08/28

樋口佳之

48
前著からの流れで積ん読解消。/辻は対米開戦を所与の前提として議論を進め、若手参謀が異論を唱えると、「偉大な迫力」によって圧倒していった。服部も辻の議論を支持し、作戦課は対米開戦一色/辻はこう付け加えたという。「日本軍が必勝の信念を抱いて作戦すれば、必ずや勝利はわが手に帰する。わが輩は貴様に忠告する、勝算の有無を問題にする前に、まず必勝の信念を抱けとな……それが武人たる者の心がけだ」/辻服部両氏、一度は更迭されているのに…。ノモンハン総括も日の目を見る事無く。十分合理性を重んじる組織とは言えないだろう。2020/07/10

kawa

41
ノモンハン事件については、これまで「失敗の本質」等、数冊の書籍を読了済み。本書はNHKテレビ同名番組の取材がもとになっていて、実際に従軍した柳楽林一(なぎらりんいち/2018年放送時101歳)氏と、作戦を主導した参謀・辻正信少佐の遺族のインタビューが掲載されている点が特徴。例によって、戦後の元軍幹部の当事者意識の欠如した無責任発言が虚しいが、事件解決後の翌日にソ連のポーランド侵攻が始まったことに始めて気がつかされる。日本は情報戦でも後れを取っていた点が印象的な読後。2024/11/29

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