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内容説明
「川上」とは、仕事のそれぞれの場面において、一番上流にあり、川中、川下を決めていく背骨になるもののことだ。そこで旗印として掲げる言葉は長くなればなるほど伝わらない。企業の「理念」を一行に凝縮したフレーズを「川上コピー」と名付けた著者が、経営、マーケティング、プロジェクト、リーダーシップなどにおける「川上」の重要性と、成功に がる一行のコピーのつくり方、それをどう川中、川下に生かしていくかについて解説する。
目次
第一章 「経営」「事業」は川上から始めよ GAFA、スターバックス、マイクロソフト、サントリー…/第二章 「プロジェクト」は川上から始めよ アポロ計画、旭山動物園、青学の箱根駅伝、流山市…/第三章 「マーケティング」は川上から始めよ SONY、ピーチ、エイビス、「乃木坂46」「欅坂46」…/第四章 川上コピーのつくり方 「 空気コピー」を作らないために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hk
17
「搾取率神武以来ナンバーワン!」「寄生緩和カンパニー」「格差の故郷」 無い知恵を振り絞り、永遠のユニコーン企業パ〇ナのキャッチコピーを編んでみた。 閑話休題。 組織を束ねるにあたって不可欠なものが、「旗印」や「理念」だ。これは言語化して初めてステイクホルダーの意思統一をはかれる。多様な人々の合意形成を得るためには、本質をえぐりながら簡潔明瞭な言葉を使わなければならない。そこで「Just do it」「No music,No life.」「ココロも満タンに…」といった鋭いコピーが編み出されているのだ。本書は2019/11/04
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12
【言葉の分水嶺に立ち、あなたは何を選ぶ?】借りてきた常套句ではなく、内なる「強み」を、外に発する指針へと変えていく▼そこで、自分が主催するBook Fair読書会の"川上"を考えてみた。3年間ブレていないテーマを言語化すれば、「あなたが本の帯になる」「本を心の窓にする」「あらすじより自分を語る」かな...。もっと磨いていきたい(´ω`)2021/05/01
ハル牧
5
有名なコピー、成功したコピーを分類し、その会社の歴史も踏まえて語ってくれる新書。「お客様を笑顔に」「世界へ」「その先に」「未来をつくる」「地域に貢献」みたいな常套句、よく分からない英語、道徳的倫理観の押しつけなどなどが混じったコピーは、機能せず空気と化してしまうといった内容に対し、身近な所に例があるからか、深めに納得してしまう。「印象に残る」ことと「コピーとして機能しているかどうか」の違いについては今後考えるようにしていきたい。2019/09/25
読書国の仮住まい
3
川上コピーとはそれぞれの場面において、背骨となるもののこと。 ゴールである川下よりも、大事なのは川上であると著者は言う。 よくある常套句、意味の分からない英語、道徳観倫理観の押し付けであるものはあってもなくてもよい、空気コピーであると著者は説く。 ココロも満タンに、お、ねだん以上。のようなものを指す。 ①大義を具体的に語る ②具体的な数字を入れる ③常識の逆をいいながら真理を語る ④普通は合わない言葉を組み合わせる ⑤現状の違う場所に向かうことを明確にする ⑥なるほどという比喩で表現する ⑦語呂をよくする2020/11/02
リットン
3
コピーライティングを専門にやっていたり具体的にどうつくるかを詳しく知りたい人には物足りないかもしれないが、コピーライティングとはなんぞや、どうして必要なのかを知るにはよい。 響きがよいコピーを作るのが目的ではなく、それに関わる社員、顧客、パートナーみなが、第一に考えるべきこと、届けるべき価値を忘れずに常に持ち続けられることが目的。響きがよければ、忘れにくいからなおよいよいが、それは手段でしかないのだろうと思った2019/08/23